2022年8月26日より伊豆ベロドロームにてスタートした『2022全日本選手権トラック』。大会2日目となる27日には男子マディソンが実施され、窪木一茂・今村駿介のチームブリヂストンサクリングAが、すべてのポイント周回を1着で通過して完全優勝を果たした。

マディソンのルール

マディソンは2人でチームを組んでポイントを獲得していくポイントレース。10周ごとのスプリント周回で、1着に5ポイント、2着に3ポイント、3着に2ポイント、4着に1ポイントが与えられる。

チームの選手同士が交代しながらレースを進めていく種目で、各チームの交代タイミングの作戦や位置取り、交代後のスプリントのスピード感が見どころだ。

【マディソン】これでわかる!トラック競技初心者のためのルール解説・動画

出場メンバー

チーム名 選手名
チームブリヂストンサイクリングA 今村駿介
窪木一茂
チームブリヂストンサイクリングB 兒島直樹
橋本英也
チームブリヂストンサイクリングC 山本哲央
河野翔輝
HPCJC 松田祥位
谷内健太
Sparkle Oita Racing Team 孫崎大樹
沢田桂太郎
シエルブルー鹿屋 西原裕太郎
原田裕成

30km、120周、12回のポイント周回で実施された男子マディソン。

最初〜3回目のポイント周回は窪木・今村のブリヂストンAが1着で通過すると、3回目のポイント周回を終えたタイミングでシエルブルー鹿屋が-1ラップ(周回遅れ)で-20ポイントとなる。

その後もブリヂストンAが1着を獲り続ける展開。ブリヂストンC、スパークルおおいた、シエルブルー鹿屋は-1ラップとなり、ポイント上位はブリヂストンA、ブリヂストンB、HPCJCとなる。全体の半分となる6回目のポイント通過を終えての順位は以下の通り。

1位 ブリヂストンA 30ポイント
2位 ブリヂストンB 15ポイント
3位 HPCJC 6ポイント
4位 ブリヂストンC -13ポイント
4位 スパークルおおいた -13ポイント
シエルブルー鹿屋 DNF

6回目のポイント周回を終えたあたりからブリヂストンAとBが集団から抜け出していく。先頭を交代しながらレースを展開していくが、ポイント周回では手堅くブリヂストンAが先頭で通過し、1着の5ポイントを積み重ねていく。

残り30周となる9回目のポイント周回。ブリヂストンAが1着・5ポイントを加算すると、先行するブリヂストンAとブリヂストンBはさらに加速。バラけてしまっていた後方3チームに追いつき、それぞれ-1ラップとさせる。ここでスパークルおおいたの-ラップ数が積み重なったため、DNFに。残るは4チームとなる。

11回目のポイント通過を終え、ポイントは以下の通り。残りは最終周回のみ。

1位 ブリヂストンA 55ポイント
2位 ブリヂストンB 29ポイント
3位 HPCJC -9ポイント
4位 ブリヂストンC -26ポイント

4チームはひとかたまりの集団になっていたが、最終周回にむけてレースが加速すると、徐々にばらけていく。残り1周ではブリヂストンAの今村が大きく先行。ブリヂストンBの橋本が続くが、追いつくことはできず。今村はガッツポーズでフィニッシュラインを越えて、ブリヂストンAが完全優勝を果たした。

最終リザルト

1位 ブリヂストンA 65ポイント
2位 ブリヂストンB 35ポイント
3位 HPCJC -7ポイント
4位 ブリヂストンC -22ポイント
スパークルおおいた DNF
シエルブルー鹿屋 DNF

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優勝 窪木一茂・今村駿介インタビュー

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