トップ選手は何でも強い!?
「トラック競技をジュニア時代(中学〜高校生)から経験しておくとロードレースにも活かせる」・・・そんな話を聞いたことがある方もいるだろう。
ロードレースの世界には、もともとトラック競技から自転車を始めた選手や、プロとなった現在でも両立し、世界王者やオリンピックでメダルを獲得している選手が多々存在する。
今回は「ロードレースとトラック競技の二刀流選手」をテーマに、世界で活躍するロード/トラック選手をご紹介していく。ほとんどが東京オリンピックにも出場するであろう、名だたるトップ選手ばかりだ。
フィリポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ/イタリア)
ここ数年で、一躍ロードレース界でもトップ選手として名が広まったフィリポ・ガンナ(イタリア)。
2017年の当時21歳で「UAEチームエミレーツ」に加入し、ワールドツアーデビュー。2019年からはトップチームでもある「チームイネオス(現在はイネオス・グレナディアーズ)」に加入し、翌年2020年には世界選手権個人タイムトライアル優勝やグランツール初出場でステージ4勝など、トップクラスの成績を残してきた。
同様にトラック競技でも世界一のガンナは、2016年に個人パシュートで初の世界選手権優勝。以降も2018〜20年と3連覇を果たし、現世界記録保持者でもある。ロード、トラックともにタイム系種目では現在世界最強と言っても過言ではない。
ヤン・ウィリアム・ファンシップ(BEAT Cycling Club/オランダ)
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