役者揃いの男子スプリントで、渡邉一成選手が優勝

やはりというか、なんというか。最後は役者が揃うのだと実感した、男子スプリント

日本からは競輪のS級S班(2,000人以上の競輪選手中トップ9人のみ)である渡邉一成選手が勝ちあがり、見事優勝を果たした。

渡邉一成が金・男子スプリントでアジア王者に/アジア選手権トラック2018

決勝の相手は2017年の世界選手権大会ケイリンで王者となった、地元マレーシアのアジズルハスニ・アワン選手。

この勝負は渡邉選手が2本先取してストレート勝ちしたが、トラック競技の知識がない観客ですら叫んでしまうようなデッドヒートとなった。

どれ程速く走れるのか?いつ仕掛けるのか?前の選手が仕掛けるのか?後ろなのか?…などを考えながら、時速70kmほどで2人が走り去っていく。観客はそれを本当に間近で(本当に手を伸ばせば届く程、観客席と選手が近い)観れてしまうため、盛り上がらない方がおかしい。

驚くことに、渡邉選手は決勝までにスプリントを合計8本(予選を含むと9本)走ったことになるのだが、レース後に話を聞くと「まだ走れる」と頼もしい答えが。これは地獄のマイアミ合宿のお陰なのだろうか。真相はわからないが、これまでにない新鮮な“タフさ”を見ることができた種目であった。

これで渡邉選手は世界選手権の切符を獲得し、このまま問題がなければ世界選手権のスプリントで活躍する姿が期待できる。

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