日本ナショナルチームが大成功と言える結果をおさめた、アジア選手権トラック2018。果たしてアジアの勢力図は今どうなっているのだろうか?アジア選手権トラックの振り返り、男子編。

日本が最多11個の金メダルを獲得

沢田桂太郎、一丸尚伍、今村駿介、近谷涼

今回参加した国と地域は21。その中でも群を抜いて強かったのが3カ国。日本、中国、韓国だ。この3カ国でアジア選手権大会(エリート、ジュニアのみ。パラサイクリングは除く)の全114メダル中66個を獲ってしまった。残りは他の国々で分け合ったので、いかにこの3カ国が強かったかが判る。

その中でも日本は金メダルが最も多く11個となった(2番目は韓国で8個、中国は5個)。2016年の10月から始まった短距離のブノワジャパン、それからおよそ1年後に発足した中長距離のイアンジャパン。この2つの異なるチームが上手く機能しているからこそ、生まれた結果だろう。

計25個、日本のメダル獲得種目まとめ/アジア選手権トラック2018・アジアパラ選手権トラック2018

ただ、どちらの体制も旧体制で培った土台があり、それを活かして結果が実ったという部分は忘れてはいけない。

そして、今回のアジア選手権は単なる大陸選手権ではなく、各々が世界選手権への切符を争った大会でもあった。

それではアジア選手権を各種目に沿って振り返ってみるが、非常に種目数が多いため、オリンピック種目に絞っての振り返りとしたい。

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