2023年がもうすぐ終わろうとしている12月下旬、2つの雑誌に自転車トラック競技ナショナルチームの選手が掲載されている。

「Number」

スポーツ総合雑誌Numberは隔週木曜に発売されている。この12月21日(木)発売号に、「ケイリン日本代表の決意 パリにすべてを懸けて」と題した太田海也・佐藤水菜のインタビュー記事が掲載されている。

自転車トラック競技は、2024年4月14日までが出場枠獲得のための選考期間。
2021年、2022年と2年連続世界選手権女子ケイリンで銀メダルを獲得し、国内でも 圧巻の強さを見せる佐藤水菜。
今年のネーションズカップで4回表彰台に上がった太田海也。

パリでもメダル獲得の期待が高まる2人に大舞台への思いを聞いた。

太田海也

マキシミリアン・ドルンバッハ, DORNBACH Maximilian(GER) , 太田海也, OTA Kaiya(JPN) ,Men Elite Sprint, 1/8 Finals, 2023 Track World Championships, Glasgow, Great Britain

1999年生まれ、岡山県121期。

中野慎詞とともに史上3人目タイの早期卒業適用者に選ばれ、2021年より競輪デビュー。日本トラック競技ナショナルチームメンバーでもある太田海也は、2023年の『ネーションズカップ』にて2大会連続でメダルを獲得。『2023全日本選手権トラック』では3冠を達成した。競輪では2023年内3つのG1レースに出場。競輪祭では決勝まで進出する強さを見せた。

「競輪がケイリンに、ケイリンが競輪に生かされることもあって、 今は両立しているからこそ手に入れられるものがあると感じている」

佐藤水菜

佐藤水菜, SATO Mina, JPN, 女子スプリント 予選, WOMEN Elite Sprint Qualification 200mFTT, 2023世界選手権トラック グラスゴー, 2023 UCI CYCLING WORLD CHAMPIONSHIPS TRACK Glasgow, Great Britain

1998年生まれ、神奈川114期。

自転車トラック競技ナショナルチームに所属し、2021・2022の2年連続で世界選手権ケイリン銀メダルを獲得。3回目の正直で優勝を狙った2023世界選手権だが、メダルを逃してしまう。しかしその後行われたアジア競技大会やジャパントラックカップで200mFTTの日本記録を更新と、パリオリンピックに最も近い選手のひとり。

「誰かの分まで走るという思いは他の大会にはないもの。 だからこそ、より強い気持ちで、攻めの姿勢で走らないといけない」

なおNumberの記事はWebでも閲覧可能だ。
▶︎https://number.bunshun.jp/articles/-/859941

「CanCam」

小学館のファッション誌「CanCam」(キャンキャン)……スポーツ選手には縁のない雑誌かと思いきや、ここにナショナルチーム所属の太田りゆが登場!かつて関西ガールズコレクションでもランウェイを歩いた実績のある太田が、CanCam専属モデルの菜波さんとの対談を通じてガールズケイリンの魅力を伝えている。発売日は12月22日(金)。

太田りゆ、鈴木奈央、野本怜菜の関西コレクション2019 S/S出演・深谷知広が写真レポート

太田りゆ

太田りゆ, 女子スプリント, WOMEN'S Sprint, 2023アジア選手権トラック, 2023 Asian Track Championships Nilai, Malaysia

1994年生まれ、埼玉112期。

ガールズケイリンで活躍する傍ら、日本ナショナルチームでも短距離選手として活動中。未経験から自転車競技の世界へ飛び込み、2017年にはわずか1年足らずでアジア選手権の表彰台へと登った実力者。しかし東京2020オリンピックにはライバルの小林優香に一歩及ばず、リザーブ(補欠)として大会を見守る結果となった。2024年、今度はパリオリンピックをターゲットにふたたび大舞台を目指す。

CanCam誌面ではガールズケイリンの話題を中心に、ファッションやSNS、そして競技の話題も。「これぞファッション誌!」といった雰囲気の写真にも注目!

誌面のほか、Webでも閲覧可能だ。
▶︎https://cancam.jp/special_2312_jka?utm_source=client&utm_medium=banner&utm_campaign=231222jka 

選手のバックボーンはこちらから

選手たちの最新のインタビューは誌面に譲るとして、ここではMore CADENCEでお届けした過去のインタビューを紹介しておこう。いずれも少し昔のインタビューとなるが、選手のバックボーン、「どのように自転車に出会ったか」を語ったものだ。もっと選手を知りたい方は、ぜひご一読を。

「気づけば日本代表に」ニューフェイス太田海也の紆余曲折な経歴

「競輪場は遊び場だった」パリオリンピックに向かって走り出す、佐藤水菜インタビュー

【前編】太田りゆインタビュー・“浮く”ほど足が速かった保育園、ギャルでも腹筋割れてた大学時代