ガールズグランプリ2019・2020出場の実力者・佐藤水菜。ガールズケイリンでの活躍の肩書きをひっさげ、2020年夏、自転車トラック競技ナショナルチームへ飛び込んだ。
そもそも高校時代は自転車競技部に所属せずに国体に出場したというツワモノ。どんな魅力に惹かれ、そこまで自転車にのめり込んでいたのか?一度はガールズケイリンに専念し、改めて競技の世界へやってきた理由は?
新トラックチーム「チーム楽天Kドリームス」所属、2024年パリオリンピックを目指す新世代選手・佐藤水菜を掘り下げていく。
軽音楽部だった高校時代
Q:自転車を始めた頃のお話を聞かせてください。
自転車を始めたきっかけは、父でした。もともと競輪好きだったんですが、健康のために競技用自転車に乗り始めて、競輪場で行われる走行会(練習会)に行くようになったんです。それに付いて、幼稚園の頃くらいから、父がバンクで走る姿を見ていました。実際に乗るようになったのは中学3年生くらいです。
Q:自転車競技部のある高校への進学は考えなかったのですか?
考えました!でも当時、その頃はまだガールズケイリンも始まったばかりで「女子が競輪で食べていく」道が見えていませんでした。そういうこともあり「将来を踏まえた進学をしなさい」と周りに諭されて・・・
結果的に、家から近い高校に進学しました。そこで自転車部を作ろう!と思ったんですが、それもうまくいかなくて、一度自転車が嫌いになっちゃったんです。そんな経緯があって軽音楽部に入って、ドラムでストレスを発散していました。
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