未だ見ぬ完成型、男子チームスプリント

長迫吉拓、渡邉一成、河端朋之

スプリント&ケイリンに比べると、チームスプリントはメンバーも固まっていないためか、これから形ができていくように思う。

男子チームスプリント銀、1走の長迫吉拓は日本記録を更新/アジア自転車競技選手権2018

少なくともタイム、そして結果からはまだブノワコーチの希望通りではないはず。

しかしながら、その中での第1走争いは熾烈を極めている。少なくともアジアレベルで17秒6をきればトップ入りとなる中で、雨谷一樹長迫吉拓板倉玄京の3選手は17秒5秒台のタイムを持っている。

長迫選手に限ってはアジア選手権で17秒4を出したので、単純なスピードならば他の選手から頭一つ抜けた形だ。あとコンマ2秒上がれば世界のトップと同等といったタイムとなる。

ただし、チームスプリントはその名の通り、チームで行うもの。第2、第3走の人選、またこの種目に特化したトレーニングを十分に積んだあとで、チームの形が現れてくるのだと思うが、今のところその形は見えていない。

そんな状態ながら、アジアで2番目に速いチームとなった。本当に形ができた時、どれほどの力を発揮するのか。未だ見ぬその日を楽しみにしたい。

世界レベルにおける橋本英也選手の立ち位置、男子オムニアム