2026年5月11日、東京・品川にて『競輪ワールドシリーズ2026』に参戦する外国人選手6名が記者会見を行った。6月3日の防府競輪場で開幕し、日本全国各地で10レースが予定されている“外国人選手招聘レース”。7年ぶりの開催に加え、世界最高峰の選手が集うこともあり、会場には多くのメディアが集まるなど注目度も日増しに増えている。

会見では、それぞれの選手が意気込みを語ってくれた。

ハリー・ラブレイセン コメント

ハリー・ラブレイセンです。ワールドカップに参加したばかりで良い結果も残すことができたので、その強い気持ちを持って初レースを楽しみにしています。

すでに日本競輪選手養成所で模擬レースを体験しましたが、トラック競技で慣れていることとはかなりの違いがあり驚きましたね。ただ新しいことに挑戦することを楽しみにしています。たくさんのファンに会いたいと思っていますし、その前で速いレースと良い戦略を取ってたくさんのレースで勝利し、バンクレコードにも挑戦したいです。

競輪に参加するのはずっと夢でした。実は昔、ジョー(トゥルーマン)とワールドカップを終えてカナダのバーで「競輪に参加できたらいいね」と話していたんです。その後、彼はJKAさんに呼ばれた訳ですが……その時は少し嫉妬しましたね(笑)なのでその夢を叶えられて本当に嬉しいです。

ある程度どの選手も近いレベルで戦うことになると思うので簡単なレースはないと思っています。“先行”して安全なレースができれば良いと考えています。

マシュー・リチャードソン コメント

(全部日本語)こんにちは。マシューです。よろしくお願いします。日本に来られて嬉しいです。頑張ります。

(ここから英語)日本の競輪に参加するのは夢の1つでした。前回来日した時に模擬レースで練習しましたが、本格的にレースに出るのが楽しみです。最初のレースまで少し時間があるので良いレースができるよう準備したいです。ファンの皆さんができるだけ楽しめるように全力を尽くします。私がレースで見せる速いスプリントを見て楽しんでほしいです。

競輪とトラック競技には多くの違いがあります。特に自転車は素材もギヤ比も違うので大きなチャレンジになります。違う走り方や戦略が必要になり、そこで得たスキルをまたトラック競技のレースに良い形で持って帰ることができればと考えています。

私はモチベーションが強い選手だと思っています。ゴールまで手を抜かず全力で。全てのレースでベストスプリントができるように頑張りたいです。

ジョセフ・トゥルーマン コメント

(全部日本語)こんにちは。ジョセフ・トゥルーマンです。久しぶりの日本の競輪を本当に楽しみにしています。

(ここから英語)2018年、2019年と日本の競輪に参加してから、ずっとここに戻ってきたいと思っていました。過去に参加したレースや練習も含めてすべてが良い経験でした。JKAさんから招待が来た時にはすぐに「Yes!」と返事をしました。

トラック競技とはバンクの種類も違いますし、戦略も異なります。ただ前を速く走って勝てる訳ではありません。ただ過去の経験からラインの概念は理解していますし、今回はみんなを導ければと考えています。長いキャリアの中でロングスプリントを得意としてきましたが、最近は加速力も身についてきたので、日本のファンにはそのあたりを見てほしいですね。

『ロサンゼルス2028オリンピック』を大きな目標とする中で、競輪に参加します。それ自体が今回の機会をどれだけ大事なものだと捉えているかが伝わるかと思います。日本のトレーニング施設は世界一だと思っているので、良い成長の機会にしたいです。

エレセ・アンドルーズ コメント

エレセ・アンドルーズです。フィジカルも健康状態もすべてバッチリなので初レースに向けて良い状態だと思います。日本の競輪に呼ばれたことはとても名誉だと感じています。私が若い時にニュージーランドのチームメイトから競輪の良い話ばかり聞いていました。サム・ウェブスター(2017年に国際競輪に参加)からも「もし招待があればYesと言って」と。

ファンやサポートしてくださる皆さんに感謝を伝えたいです。そのためにもエキサイティングなレースができるよう頑張ります。

トラック競技と違い屋外でのレースですが、若い時には屋外で自転車競技をしていた経験があるので懐かしい気持ちです。私はレースに参加して会場を出る時には、全てを出し尽くしたという気持ちになりたんです。そのために最後まで頑張りますし、この夏の良い経験にしたいです。

トラック競技とは展開が異なることも経験を身につけることが、今後の目標のためにも良い準備なると思っています。

へティ・ファンデルワウ コメント

こんにちは。へティです。ワールドカップを終えてトレーニングも続けてきたのでコンディションは良いです。過去に日本の競輪に参加したテオ・ボスたちから良い話を聞いていて今回も招待されたら良いなと思っていたので楽しみにしています。

“へティ”という1人の人間としても多くの人と交流することが楽しみです。多くの時間を過ごす中で、日本の文化にも触れて、日本のガールズケイリンの選手とも楽しい時間を過ごせればと思っています。

世界中の自転車競技選手の中でも競輪に呼ばれる人は多くありません。とてもユニークな経験になると思います。10年間同じ競技を続ける生活を送ってきたので、新しいチャレンジにはなりますが、ベストを尽くして勝利を掴みたいです。

私の全てをバンクに残していけるよう最後まで頑張ります。たくさんのことを身につけてトラック競技にも良いフィードバックができればと思います。競輪への参加を価値のある経験にしたいですね。

マチルド・グロ コメント

マチルド・グロです。よろしくお願いします。2018年、2019年に国際競輪で日本の競輪に参加できたことは私の人生の中でも最高の経験の1つです。本当に素晴らしい経験でした。競輪は異なる点も多く難しい面も多いですが、準備はバッチリなので他の人とレースをするのが今から楽しみです。

まずはファンの皆さんに感謝を伝えたいです。すべてのレースで必ずベストを尽くして、できるだけ多くのレースで優勝したいと思っています。今回来日した他の選手や、日本人の選手とも一緒に時間を過ごせますし、また日本の文化にもたくさん触れたいですね。

競輪場によって距離も異なりますが、それは自分が強くなるためにも良いことだと捉えています。他の選手ともトレーニングを共にすることは自分の成長にとってもメリットになります。パリのオリンピックではあまり良い成果を残すことができませんでしたが、レースは勝つ時もあれば、負ける時もあります。今回はそこからトレーニングし続けて、チャレンジしてきた姿を皆さんに見てもらいたいと思います。

各々の選手が意気込みを語るなかで、全員が「日本の競輪は夢であり、本当に楽しみにしていた」と口にしたことが印象的だった。世界トップレベルの選手が夢と語る舞台で、どんなレースで私たちを魅せてくれるのか。開幕までの約1ヶ月を待ち遠しいと思いながら、ご期待いただきたい。

「競輪ワールドシリーズ」とは?

1982年より「国際競輪」としてスタート、2009年より「短期登録制度」として行われていたた外国人選手招聘レース。新型コロナウイルス感染症の影響などもあり2020年度以降中断されていたが、7年の時を経て復活する。

2026年6月より実施

「競輪ワールドシリーズ」として、2026年6月から8月にかけて10節が実施される予定の外国人選手招聘レース。男女それぞれ3名ずつが招聘され、男子は「G3又はF1」、女子は「F1」に出場することとなる。

2026年8月6日(木)〜9日(日)にかけては和歌山競輪場にて「ワールドサイクリスト支援競輪」が開催。女子選手はこの開催内で単発レースが行われる予定。

招聘選手一覧:

ハリー・ラブレイセン
マシュー・リチャードソン
ジョセフ・トルーマン
ヘティ・ファンデルワウ
マチルド・グロ
エレセ・アンドルーズ

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