2025年6月10日、公益財団法人JKAよりリリースが発表され、平原康多の登録消除にともない6月10日に実施されたS級S班選出委員会において、松浦悠士(広島 98期)がS級S班の追加選出者となることが発表された。
なお松浦のS級S班適用日は、2025年7月1日からとなる。

S級S班追加選出

対象:松浦悠士(広島 / 98期)
選出理由:S級S班選出委員会開催時にS級1班に在籍し、『KEIRINグランプリ2024』の選手選考期間における賞金獲得額上位者のうち、既にS級S班に選出されている者を除いた上位者のため。
S級S班適用日:2025年7月1日

松浦悠士プロフィール

1990年生まれ。高校より自転車競技に勤しみ、2009年に日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)に第98回生として入所し、翌2010年にデビュー。
2013年にS級2班昇級後、A級への降格など苦しむ時期もあったが、2019年『競輪祭』で待望のG1初制覇。初のグランプリ出場、そして初のS級S班入りを果たした。

そこからは、2020年に『オールスター競輪』を、2021年に『日本選手権競輪』を制したほか、『サマーナイトフェスティバル』で3連覇(2021-2023)するなど、5年連続でS級S班の座を保持。そして迎えた2023年、ついにグランプリ初優勝を果たした。

松浦悠士, KEIRINグランプリ2023, 立川競輪場

しかし、グランプリウィナーとしてスタートした2024年は、度重なる落車に苦しめられることとなる。

わずかな差で逃した「S級S班」

その中でも、持ち前の勝負強さで賞金を積み重ね、“グランプリへのラストチャンス”となった『競輪祭』では決勝に進出。
「自身が優勝」するか、「脇本雄太が優勝し松浦が2着」で6年連続のグランプリ出場に手が届く、というシチュエーションまで漕ぎ着ける。

松浦悠士, 脇本雄太, 荒井崇博, 松谷秀幸, 村上博幸, 犬伏湧也, 菅田壱道, 浅井康太, 競輪祭 決勝, 小倉競輪場

結果、脇本雄太が優勝し、松浦は「3」着。わずかな差で、グランプリ出場を逃すこととなった。

“赤パン”姿は7月3日の小松島競輪から

思わぬ形ではあるものの、手にしたS級S班の座。しかし、それにふさわしい選手であることは疑いようがない。
現在は落車による肋骨骨折で休養中ではあるものの、6月の高松宮記念杯から復帰することが本人のSNSで報告されている。
(※高松宮記念杯については、現在の級班S級1班が適用)

S級S班の証であるレーサーパンツ=“赤パン”姿での出場は、現在のところ7月3日からの小松島競輪「阿波おどり杯争覇戦」が最初のなる見込み。
その走りが見られる日を楽しみに待ちたい。

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