KEIRINグランプリ2020
枠番 | 車番 | 選手名 | 府県/期別 |
1 | 1 | 郡司浩平 | 神奈川/99期 |
2 | 2 | 脇本雄太 | 福井/94期 |
3 | 3 | 松浦悠士 | 広島/98期 |
4 | 4 | 和田健太郎 | 千葉/87期 |
5 | 清水裕友 | 山口/105期 | |
5 | 6 | 守澤太志 | 秋田/96期 |
7 | 平原康多 | 埼玉/87期 | |
6 | 8 | 新田祐大 | 福島/90期 |
9 | 佐藤慎太郎 | 福島/78期 |
2020年のKEIRINグランプリの舞台は、2022年と同じ平塚競輪場。『KEIRINグランプリ2022』出場予定者からは、郡司浩平、脇本雄太、松浦悠士、守澤太志、平原康多、新田祐大、佐藤慎太郎の7人が出走。
郡司-和田の南関東ライン、新田-佐藤-守澤の北日本ライン、松浦-清水の中国ラインは競輪ファンも予想していたところだが、お互い単騎戦かと思われた脇本-平原が連携したことで、大きな話題となった。
この年のグランプリを制したのは和田健太郎。レース後は「郡司がしっかりやってくれたからこそのコースだったと思います」とコメントしており、それが心から出た言葉だということは、フィニッシュ直後に捉えられた写真からも見て取れる。
一方、平原と脇本の連携の中にもドラマがあった。
通常地区が異なれば組むことがない競輪で、しかも近畿と関東を代表する選手が手を取り合う「ドリームコンビ」だけに全国を騒然とさせた。
しかしレース本番では、平原は脇本を援護して失速してしまう。そこで脇本を援護しなければ、勝てたかもしれないのに。
この質問に平原は「他地区で付いているのに、何もせずに最後を差したら自分が最低な選手だと思いますので、それは出来なかったです」と答えた。平原の美学のようなものが見えた一戦だったとも言えよう。
なお2019、2020と脇本は2年連続で2着。さぞやグランプリに執念を燃やしているだろう……と思われたものの、東京2020オリンピック後に出た腰の不調により、2021年のKEIRINグランプリへの出場は叶わなかった。
着 | 車番 | 氏名 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B | 個人状況 |
1 | 4 | 和田健太郎 | 11.0 | 差し | |||
2 | 2 | 脇本雄太 | 3/4車身 | 11.5 | 逃げ | HB | |
3 | 9 | 佐藤慎太郎 | 1/8車輪 | 10.8 | |||
4 | 6 | 守澤太志 | 3/4車身 | 10.8 | |||
5 | 7 | 平原康多 | タイヤ差 | 11.5 | |||
6 | 5 | 清水裕友 | 1/4車輪 | 11.3 | |||
7 | 8 | 新田祐大 | 1車身1/2 | 11.2 | |||
8 | 3 | 松浦悠士 | 3/4車身 | 11.6 | |||
9 | 1 | 郡司浩平 | 1車身1/2 | 11.7 |
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KEIRINグランプリ2021
枠番 | 車番 | 選手名 | 府県/期別 |
1 | 1 | 松浦悠士 | 広島/98期 |
2 | 2 | 郡司浩平 | 神奈川/99期 |
3 | 3 | 平原康多 | 埼玉/87期 |
4 | 4 | 古性優作 | 大阪/100期 |
5 | 佐藤慎太郎 | 福島/78期 | |
5 | 6 | 守澤太志 | 秋田/96期 |
7 | 吉田拓矢 | 茨城/107期 | |
6 | 8 | 宿口陽一 | 埼玉/91期 |
9 | 清水裕友 | 山口/105期 |
前年、2021年のKEIRINグランプリが開催されたのは静岡競輪場。『KEIRINグランプリ2022』出場予定者からは、松浦悠士、郡司浩平、平原康多、古性優作、佐藤慎太郎、守澤太志の6人が出走。
この年は郡司浩平-佐藤慎太郎-守澤太志の南関東+北日本ライン、清水裕友-松浦悠士の中国ライン、吉田拓矢-宿口陽一‐平原康多の関東ラインが連携し、古性優作が単騎での出場となった。
前日の共同インタビューで「近畿ラインに助けられた1年だった」と振り返り、「本番は単騎戦。優勝を狙うだけです」と締め括った古性が有言実行を果たし見事1着。初出場にして初優勝という快挙を成し遂げた。
優勝後、「直線長かった……」「(フィニッシュラインが)あれ来えへん、来えへん」など、選手でしか感じられないレース最終局面の凝縮された時間を表現していた。
レース後の会見では家族や近畿選手への感謝を述べつつ、年間を通して1番車を走る2022年に向け、自ら「近畿勢を引っ張れるような選手になりたい」と抱負を述べた。
また優勝賞金1億円の使い道について聞かれると、「強くなるための投資に使いたい」とし、全体的に更なる向上を意識したコメントが印象的だった。
そんな古性は2022年最初のG1レース「全日本選抜競輪」で優勝し、2年連続となるグランプリへの切符を1番乗りで獲得。6月の「高松宮記念杯競輪」も制し、年内2つのG1タイトルを引っ提げグランプリ2連覇を狙う。
着 | 車番 | 選手名 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B | 個人状況 |
1 | 4 | 古性優作 | 11.4 | 捲り | |||
2 | 3 | 平原康多 | 2 車身 | 11.6 | 差し | ||
3 | 2 | 郡司浩平 | 1/2車身 | 11.5 | |||
4 | 5 | 佐藤慎太郎 | 3/4車輪 | 11.5 | |||
5 | 1 | 松浦悠士 | 1/2車身 | 11.6 | |||
6 | 6 | 守澤太志 | 1 車輪 | 11.3 | |||
7 | 8 | 宿口陽一 | 1/4車輪 | 11.9 | B | ||
8 | 9 | 清水裕友 | 3 車身 | 12.1 | |||
9 | 7 | 吉田拓矢 | 大差 | H |
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KEIRINグランプリ2022
『KEIRINグランプリ2022』の舞台は2017年・2020年と同じ、平塚競輪場。5分にも満たないレースの中に、無数のドラマがある。今年はどんなドラマが生まれるのか、ぜひその目で確かめていただきたい。
過去5レースの優勝者まとめ
開催地 | 優勝者 | KGP2022からの出場者(着順) | |
2017年 | 平塚 | 浅井康太 | 新田祐大(3)平原康多(6) |
2018年 | 静岡 | 三谷竜生 | 新田祐大(3)脇本雄太(5)平原康多(8) |
2019年 | 立川 | 佐藤慎太郎 | 佐藤慎太郎(1)脇本雄太(2) 平原康多(3)新田祐大(4) 郡司浩平(5)松浦悠士(7) |
2020年 | 平塚 | 和田健太郎 | 脇本雄太(2)佐藤慎太郎(3) 守澤太志(4)平原康多(5) 新田祐大(7)松浦悠士(8)郡司浩平(9) |
2021年 | 静岡 | 古性優作 | 古性優作(1)平原康多(2) 郡司浩平(3)佐藤慎太郎(4) 松浦悠士(5)守澤太志(6) |