年に1度の1億円をかけた大勝負『KEIRINグランプリ』。今年の競輪で頂点に輝いたのは”元BMXライダー”の古性優作となった。最終コーナー前に先頭に出ると単独でフィニッシュラインを通過。初出場のKEIRINグランプリで初優勝を果たし、1年のレースを大金星で終える有終の美を飾った。

2021年12月30日、年末恒例の『KEIRINグランプリ』が静岡競輪場にて実施された。今年1年を戦い、この大舞台に立った9人の選手たちは以下の通り:

枠番 車番 選手名 府県/期別
1 1 松浦悠士 広島/98期
2 2 郡司浩平 神奈川/99期
3 3 平原康多 埼玉/87期
4 4 古性優作 大阪/100期
5 佐藤慎太郎 福島/78期
5 6 守澤太志 秋田/96期
7 吉田拓矢 茨城/107期
6 8 宿口陽一 埼玉/91期
9 清水裕友 山口/105期

レース前の並び予想は以下の通り:

郡司浩平-佐藤慎太郎-守澤太志(南関東+北日本)
清水裕友-松浦悠士(中国)
吉田拓矢-宿口陽一‐平原康多(関東)
古性優作(単騎)

レースは400mのバンクを7周回の戦い。

スタートするとまず先頭のペーサーに向かったのは郡司浩平。郡司が先頭になったため、その後ろにはラインを組む佐藤守澤、そして清水松浦、関東ラインの吉田宿口平原、最後に古性の並びとなった。

静かにペースを上げていきながら周回を重ねていく選手たち。

レースは残り2周を前に展開し始めることになった。

まず動いたのは4番手にいた清水と、後ろにいた松浦。一気にペースを上げて前に出ようとするが、郡司も同じようにペースを上げて先頭で並走状態となる。

しかし少し後ろから上がってきたのはオレンジジャージの吉田。宿口と平原を引き連れて大外から一気に先頭へと飛び出す。そして平原の後ろには古性が付いていく。

残り1周半の時点での並びは吉田-宿口-平原-古性-郡司-佐藤-守澤-清水-松浦。

先頭は吉田がどんどんスピードを上げていき、並びを変えることなく残り1周、レースは最終周回へと入る。

後方から清水-松浦が位置を上げてくるが、残り半周を前に古性と並んだところで、古性が外に膨んで加速すると、その煽りを受けて清水は少しスピードが緩み前に出られない。

残り半周では吉田が失速し宿口が先頭となるが、後方からはフル加速した古性が前にいた選手たちを追い抜いていく。

単独で先頭に躍り出た古性がそのまま後方の選手たちを離していき、誰にも捕まることなくフィニッシュラインを駆け抜けた。

2着には平原、3着には最後に外から追い上げた郡司、4着に佐藤、続いて松浦、守澤、宿口、清水、最後には吉田がフィニッシュした。

優勝した古性は初出場にして初優勝という快挙を成し遂げた。

競走結果

車番 選手名 着差 上り 決まり手 H/B 個人状況
1 4 古性優作 11.4 捲り
2 3 平原康多 2 車身 11.6 差し
3 2 郡司浩平 1/2車身 11.5
4 5 佐藤慎太郎 3/4車輪 11.5
5 1 松浦悠士 1/2車身 11.6
6 6 守澤太志 1 車輪 11.3
7 8 宿口陽一 1/4車輪 11.9 B
8 9 清水裕友 3 車身 12.1
9 7 吉田拓矢 大差 H

選手インタビュー

1/2 Page