食わねば勝てぬ トラック選手の肉体を作る”勝つ為の食事”とは?

スプリンターのトレーニングには大量のタンパク質が必要

アスメシ

スプリンターは基本的にベロドロームとジムでトレーニングを行ない、短時間で集中的に高強度の練習をこなす事がほとんど。

新田祐大

新田祐大

このようなトレーニングは体の大きな部位の筋肉を動員し、何億もの筋繊維に負荷を与える。

そうして傷ついた筋肉を修復する為に大量のタンパク質が必要となるが、これが中・長距離の選手のトレーニングとの大きな違いとも言える。

成人男性の1日のタンパク質の目安摂取量は、体重1kg辺りに対して1gと言われている(例:体重60kgの場合1日60gの摂取が目安)が、アスリートはそれ以上の量が求められる。短距離選手の目安摂取量は体重1kgに対しておよそ1.6〜1.8g、中・長距離選手は約1.4g/kgだ。

仮に体重60kgの短距離選手と中・長距離選手が、1日108g(短距離)と84g(中・長距離)の摂取生活を1ヶ月間(30日)続けてみたとする。

すると、30日でのタンパク質摂取量は前者が約3.2kg、後者が約2.5kgと700gの摂取量の差が現れる。タンパク質が豊富な卵の数(1個あたりのタンパク質は約6g)で比較すると、117個分の差となる。

ロード選手のニルス・ポリッツ(写真左)とトラック選手のロバート・フォーストマン(右)の脚や腕の太さを比較すると、その体格差は一目瞭然だ。

オランダトラックチームの主力メンバーでもあるジェフリー・ホーフラントも、短距離選手のタンパク質の必要性を唱えている。

「ジムでのトレーニングがメインの日は、午前中のセッションを終えた後の昼食で卵や牛肉などのタンパク質を多く摂取し、休憩を経て午後のセッションへと備えます。我々にとってダイエットのベースにあるのがタンパク質であり、より多く摂取できるように心がけています」

ベジタリアンやヴィーガン(完全菜食主義者)の場合は、大豆など豆製品からタンパク質を摂取するという。

中長距離選手には炭水化物が重要

TAGS