「第2戦のメダルはボーナス、“現実的”これがキーワード」トラック中長距離ヘッドコーチ、イアン・メルビン氏インタビュー

梶原悠未

梶原悠未

イアン・メルビン、ワールドカップ第2戦で女子団体追い抜き(パーシュート)メンバーと現れ、快挙を成し遂げた新中長距離チームのヘッドコーチだ。静かな物言い、体から溢れ出る自信、言葉には説得力を感じる。

日本ナショナルチーム トラック中距離 新ヘッドコーチにIan Melvin(イアン・メルビン)氏が就任

過去にカナダの男子団体追い抜きを世界レベルまで引き上げた若干39歳に、挨拶を含めてインタビュー。その言葉には「現実的」な彼の性格が伺えた。

まずは一歩一歩、これは長い道のり

女子団体追い抜き

日本に来てどうでしょうか?

とてもエキサイティングなプロジェクトに参加できたと思っています。これから3年間違いなく様々なことが東京オリンピックに向けて動くことになるでしょう。

これから関わっていく選手たちの潜在能力、これから作られていくチームとしての基盤、全てが日本に来た理由ですね。

潜在能力と言いましたが、具体的にはどのあたりが?

とても大きな潜在的な力を感じています。

具体的には・・・・まだ何とも言えません。良い選手が揃っているのは間違いないですね。ただ、ほとんどの選手は、まだテクニックの部分でも、肉体的な部分でも発展途中です。だからこそ東京オリンピックの3年前に私が来たわけですね。

まずは一歩一歩、これは長い道のりです。スタート地点からゴールまで飛んでいくことはできないので、着実に時間をかけて成長していくしかありません。これからチームとしてやるべきことはたくさんあります。ここまで少ししか関われていませんが、選手たちは私の指示したことを忠実に守ってくれています。

また、選手たちから私が何を得ることができるのか、ということも楽しみですね。潜在能力はどこまで伸ばせるのか?それはまだ私にも判りません。まだ始まったばかりですからね。

イアン・メルビン

ということは東京での希望はあるということですね?

そうでなければ、私はここにはいません。多くの希望があると思います。カナダのチームで東京オリンピックを目指すこともできました(イアンコーチは2013年~今年の9月までカナダの男子中長距離チームのコーチだった)。

ただ、私は今ここにいます。それはひとえに日本チームが東京五輪で成功できる潜在能力があると信じることができたためです。

3年・・・・・・それは充分な時間だと言えるのでしょうか?

(笑)何に対しても「充分」なんてことは言えないと思います。人、機材、時間、お金全部足りないですよ。ただ、現実とは向き合わなければなりません。3年間にやることは山積みです。

ただ、今いるチームの選手たちが、東京オリンピックのスタートラインで最も速いと言われ、最もコンディションが良い状態でレースを迎えることができる自信があります。

限界を作りたくはない

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