明かされない秘密と3つのポイント

3/3 Page

新記録樹立を狙うなら・・・

シモーネ・コンソーニ Simone Consonni (ITA), フィリポ・ガンナ Filippo Ganna (ITA), フランチェスコ・ラモーン Francesco Lamon (ITA), ジョナサン・ミラン Jonathan Milan (ITA), Men's Team Pursuit Qualifying AUGUST 2, 2021 - Cycling : during the Tokyo 2020 Olympic Games at the Izu Velodrome in Shizuoka, Japan. (Photo by Shutaro Mochizuki/AFLO)

トラック競技における新記録の樹立に必要な要素は、大きく分けて3つ、「競技場・選手の状態・機材やウェア」だと考えられる。それらは正に「場所・人・モノ」である。

ここまで見てきたように、「伊豆ベロドローム」が比較的標高が高い場所に位置することは、記録を出しやすい要素の第一だと考える。走路や曲線、角度にもスピードが出やすくなる要素が見られ、これらもプラスに働いたはずだ。

さらに、オリンピックの大舞台に合わせてコンディションを仕上げてきた選手たちの状態のよさや、現状で最高の機材が投入されたことが新記録乱立へと繋がったのだろう。

東京2020オリンピックでの「伊豆ベロドローム」には、記録更新を更新するに辺り適した環境だった。

「伊豆ベロドローム」は愛知県と名古屋市の共同開催となった「2026年アジア競技大会」でも、自転車トラックレース競技の会場となる予定。新記録更新ラッシュを、日本で再び観ることができるかもしれない。

250m、333m、400m、500m…バンク規格は走りにどれだけ影響する?

日本で2つ目の板張り250mバンク『JKA250』落成式、日本代表が語る新バンクの感触