アジア選手権で大成功を収めた日本トラックナショナルチーム。いよいよ2018年の自転車トラック競技シーズンの大一番、2月28日〜3月4日にオランダ・アペルドールンで開催される世界選手権2018へと挑む。
やはり気になるのは、日本代表のメンバー!国毎に各種目へ出場枠が割り振られているが、先日のアジア選手権トラック2018では大量のメダルを獲得し、アジア大陸チャンピオンとしての出場枠を追加ゲットした種目も多い。
今回はそれらの結果を踏まえ、トラック世界選手権2018日本代表の出場メンバーを勝手に大予想!
男子
男子の出場予想
スプリント(3枠)
男子スプリントは日本に3枠、3人が出場可能。アジア選手権前までのワールドカップで得たポイントを基に、既に2枠を獲得していた。だがアジア選手権で渡邉一成が優勝したことによって、大陸王者枠としてもう1枠が追加された。よって1枠はアジア選手権で優勝した渡邉一成、彼が出場することで間違いなさそうだ。
他の2枠にはアジア選手権のケイリンでも優勝、トラックワールドカップ4戦のハロンで9.725秒を出している河端朋之選手が選ばれるのではないかと予想。
さらにもう1枠はワールドカップ各戦のスプリントで出場経験のある新田祐大、脇本雄太のいずれかが選ばれるのではないか。
チームスプリント(1枠)
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1走:雨谷一樹、2走:新田祐大、3走:渡邉一成と予想。エントリーリストには同じく1走候補の長迫吉拓、板倉玄京の名もある。そして長迫は現在の第1走で最も速いタイムを持っている。
だが、前半がぶっちぎりに速い長迫、後半に少しずつ伸びてくる雨谷の走り、タイムだけではない両者の走りの違いとチームスプリントという種目の特性上、雨谷が選ばれるのではないかと考える。
ケイリン(3枠)
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こちらもスプリントと同じく3枠。その枠には河端朋之がアジア大陸チャンピオン枠で出場。残りの2枠にはトラックワールドカップ4戦のケイリンで優勝をした脇本雄太。そしてやはりこの人、先日に日本の競輪の2017年、年間最優秀選手賞を獲得した新田祐大だろう。ケイリンはトラック競技の花形種目。だからこそ他国のチームも強豪揃いだが、日本人選手の表彰台が最も現実的な種目だろう。
1kmタイムトライアル(1枠)
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出場枠は無かった1kmタイムトライアルだが、アジア選手権で深谷知広が金メダルを獲得し、出場枠をゲット。アジア選手権で深谷知広が出したタイムは1分1秒686。昨年の香港で開催された世界選手権決勝のタイムと比較すると、8位になる。しかし深谷自身も1分フラットは狙っていくとも話しており、重い(スピードが出ない)と言われているアペルドールンのトラックで1分フラットを出せれば十分に表彰台の可能性がある。
1kmタイムトライアル優勝候補の筆頭はオーストラリアのマシュー・グレッツァー。トラックワールドカップ第2戦で59.759秒を記録している。
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残念なのはチェコのトマシュ・バベク。今シーズンの結果は振るわないものの、世界選手権に照準を絞ると語っていた。しかし昨年、トレーニング中に鎖骨を骨折。復帰は世界選手権に間に合わないとのこと。出場が叶えば会場を沸かせる選手だけに、彼の活躍が見れないのは残念なところ。
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トマシュ・バベク選手
チームパシュート(1枠)
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トラックワールドカップ4戦で銀メダル、アジア選手権では金メダルの近谷涼、一丸尚伍、沢田桂太郎、今村駿介のメンバーは世界選手権でも変わらないだろう。アジア選手権の決勝タイムは3分57秒801。しかし昨年の世界選手権はオーストラリアが3分51秒503で優勝。チームパシュートはオーストラリア、そして昨年銀メダルのニュージーランドといったオセアニア勢が強敵になってくる。
個人パシュート(1枠)
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個人パシュートも出場枠は無かったが、近谷涼がアジア選手権で優勝し、出場枠をゲット。アジア選手権で近谷が更新した日本記録は4分24秒228。しかしこれは昨年の世界選手権予選タイムと置き換えれば14位になる。表彰台を狙うならば4分20秒切りは必須だろう。
オムニアム(1枠)
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全日本チャンピオン、そして2回目のアジアチャンピオンになった橋本英也が出場濃厚。競輪学校で鍛えられたというスプリント力で、世界を相手に活躍する姿を見ることができるだろう。