メダリスト、ラーメン屋を開く 十文字貴信

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史上最高位を生んだチームワーク
伏見俊昭・井上昌己・長塚智広

アテネ 日本代表

Team Sprint Final 2004 Olympic Games (Photo by Tim De Waele/Getty Images)

2004年アテネオリンピックでは、チームスプリントで長塚・伏見・井上が銀メダルを獲得。自転車競技史上最高位のメダルとなる。

圧倒的なチームワークにより強豪国オランダを破るも、決勝戦で2周目まで互角であったドイツにあと一歩及ばなかった。

第1走:長塚智広

1978年生まれ、茨城県出身。

2011年競輪祭、2013年共同通信社杯などで優勝し、2015年をもって引退した。株好き・投資家の顔も持ち、投資本を出版している。

「長塚智広の株の筋トレ-アテネ五輪・銀メダリスト」Amazon
参考:システムブレーン 長塚智広プロフィール

第2走:伏見俊昭

1976年生まれ、福島県出身。

2000年シドニーオリンピックの代表に選ばれず「人生で一番悔しかった出来事」と語る。その悔しさをバネに、アテネ銀メダルを勝ち取った。競輪では2001・2007年KEIRINグランプリ優勝。現在もS級1班の選手として活躍を続けている。

【メダリストの軌跡】日本代表時代を振り返る/2004年アテネ五輪銀メダリスト 伏見俊昭インタビュー・前編

第3走:井上昌己

1979年生まれ、長崎県出身。

2006年オールスター競輪、2008年KEIRINグランプリ優勝などの成績を持ち、現在もS級1班選手として活躍。

また、現在ナショナルチームに所属する山﨑賢人の練習仲間でもある。山﨑は「当時小学生だったが、アテネ銀メダルの瞬間をテレビで見て、鮮明に覚えている」「自転車競技での目標は井上さん」と語る。

「賭ける側」から始めた競輪、目に焼き付いたアテネ銀メダル・・・山﨑賢人インタビュー

参考:JOCアテネオリンピック2004ニュース

夢の再挑戦 永井清史

北京 永井清史

Beijing Olympics : Track Nagai Kiyofumi (Jpn), /Men Keirin /(C)Tim De Waele (Photo by Tim De Waele/Getty Images)

2008年北京オリンピック、ケイリン銅メダルを獲得。

1983年生まれ、岐阜県出身。

高校卒業後、スイスのWCC(ワールドサイクルセンター)で修行を積む。WCC卒業後、競輪学校(現:日本競輪選手養成所)を経てプロの道へ。

競輪のかたわら競技も続けるものの、2004年アテネオリンピックの代表選考に落選。一度は競技から離れたが、班目秀雄監督から声を掛けられたことをきっかけに、改めて夢の舞台・北京オリンピックを目指した。

【メダリストの軌跡】国際大会でケイリンを走るのは初めてだった 北京オリンピックケイリン銅メダル・永井清史インタビュー

東京オリンピックを前に、偉人たちを知る

東京オリンピックのスタートまでもう間も無く。More CADENCEでは過去のメダリストへのインタビュー「メダリストの軌跡」シリーズを掲載中だ。オリンピックを前に、ぜひ過去のメダリストたちの困難、葛藤、新時代へむける希望を振り返っていただきたい。

【メダリストの軌跡】「行く時と帰ってくる時で人生が変わった」1984年”ロスの超特急”坂本勉インタビュー

【メダリストの軌跡】どうやったら強くなれる?をずっと考えてきた/中野浩一氏インタビュー

「この5年間は永遠に刻まれる」長い冒険も、終わりが間もなく/ブノワ・ベトゥHCインタビュー