オリンピック1896年開催で初めて正式種目に

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元祖ポイント獲得型レース『Course de primes』

1900年のパリ大会は、トラック競技が正式種目となってから2回目の大会。初開催時の5種目から、3種目へと変更となった。

まず過酷さを極めた100kmと12時間耐久レースのほか、1周TTは除外に。10kmは25kmへ変更となった。残ったスプリントと25kmの2種目に加え、新たに組み込まれたのは「Course de primes」という種目。従来のフィニッシュ時の着順だけを競うレースではなく、現在のポイントレースやテンポレース等、ポイント獲得型レースの元祖だ。

パリの1周500mのべロドロームで開催されたCourse de primesは10周=5kmを走り、各周1着から3着でフィニッシュラインを通過した選手にそれぞれ3点、2点、1点とポイントが加算され、最終周の10周目はその3倍のポイントがそれぞれ与えられた。合計獲得ポイントがより多い選手が勝者というルールだ。

しかしこのパリ大会以降、ポイント獲得型レースは1984年大会まで正式種目として開催されることはなかった。

参考:Olympedia

メートルからマイルに・・・だけど?

1904年大会はアメリカ・セントルイスで開催された。

初のアメリカ開催ともあり、陸上競技はメートル表記で行われた一方、自転車種目はマイル表記。7種目あったが、全て一定の距離を走り最終順位を競うものだった。

本大会でマイル表記で開催された全種目は以降除外され、2度と正式種目に登録されることはなかった。

パシュートの始まりとタンデムの登場

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