第4種目:ポイントレース

ここまでの3種目の順位に対して与えられるポイントの合算を持ち点にして始まるポイントレース。

ポイントレースでは10周毎にポイント獲得周回(1着は5ポイント、2着は3ポイント、3着は2ポイント、4着は1ポイント)があり、最終周回だけは記載の獲得ポイントが2倍となる。その他メインとなる集団を1周追い抜くと特別に20ポイントが加算される。レースは100周、合計25kmで争われる。

ここまで3種目の暫定順位は以下の通り:

1位:スチュワート(ニュージーランド)104ポイント
2位:マイヤー(オーストラリア)102ポイント
3位:クルーゲ(ドイツ)98ポイント
4位:ボリカキス(ギリシャ)92ポイント
5位:橋本英也 84ポイント

レースは最初の20周を過ぎたところで橋本が動き出す。下位の選手たち、そしてポイントレーススタート時に橋本と僅差で暫定7位につけていたザカロフ(カザフスタン)と5人で集団から抜け出すことに成功した橋本。残り70周となるポイント周回を2着、残り60周では1着と計8ポイントを加算する。そして残り55周では橋本を含む4人が1周追い抜きに成功したとして20ポイントを加算。この時点で橋本が暫定トップとなる。

しかし強豪たちがここから本格的に動き出す。レースのスタート時に暫定トップだったスチュワート、マイヤー、クルーゲを含む6人がアタックし、集団からどんどんと離れていく。そしてここにはなんと橋本と一緒に1周追い抜きを果たしたザカロフも入っていた。

残り43周となったところで集団追い抜きを果たした6人の大量得点加算により、暫定トップとなっていた橋本が再び5位へと順位を落とすことになった。

残り30周となるポイント周回で更にポイントを加算していくスチュワートとマイヤーに対抗し、橋本も3着で2ポイントを得る。

暫定順位はこの時点で以下の通り:

1位:スチュワート(ニュージーランド)137ポイント
2位:マイヤー(オーストラリア)127ポイント
3位:ザカロフ(カザフスタン)126ポイント
4位:橋本英也 114ポイント

ここから表彰台に乗るには最低でも12ポイント以上が必要となった橋本、しかし残り20周のポイント周回では橋本はポイントを獲得出来ず。一方で暫定3位のザカロフが2ポイントを獲得。

そして残り10周のポイント周回では暫定トップ4が揃って1~4着に入り橋本の追撃を許さない展開となる。それでも橋本は諦めずに最終周回も2着でフィニッシュしポイントを加算するが、合計ポイントは表彰台に届かず4位。今シーズン自身初戦となったオムニアムを終えた。

最終結果は、地元のキャンベル・スチュワート(ニュージーランド:142ポイント)がトップ。2位にはキャメロン・マイヤー(オーストラリア:133ポイント)、3位はアルチョム・ザカロフ(カザフスタン:129ポイント)、橋本英也は123ポイントで4位。

最終結果公式リザルト

「オリンピックは自分が走る」ということを見せたレース