日本のチームスプリント優勝から始まり、日本人史上初となる男子スプリント銀メダル獲得で日本勢の大活躍となった第4戦。
第5戦は隣国オーストラリア・ブリスベンで開催。第4戦とエントリー選手はほぼ変わらないが、女子種目ではスプリントとケイリンに絶対女王リー・ワイジー(香港)がカムバックする。
ワールドカップ終盤ともあり、メダルとポイント争いに更に拍車が掛かる一戦となる。
男子チームスプリント
42秒790のタイムで日本記録を更新し、第4戦にて優勝を果たしたアジア王者の日本。第5戦では日本ナショナルチームに代わりdream SEEKER(深谷知広/長迫吉拓/新田祐大)でのエントリー。
普段はBMX競技をメインに活動しているが、ピンチヒッターとして再びトラック競技に戻って来た長迫も参戦。
突然ですが、トラックワールドカップ第5戦のチームスプリントに出場する事になりました!また違った環境ですが、チームがオリンピック出場できるように自分の仕事を頑張りたいと思います! pic.twitter.com/90CwOFYqwh
— Yoshi Nagasako (@YOSHITAKING993) November 14, 2019
第4戦で銀メダル獲得のポーランド(マチェイ・ビエレツキ/パトリック・ラコウスキー/マテウス・ルディク)と銅メダル獲得のニュージーランド(エドワード・ドーキンス/イーサン・ミッチェル/サム・ウェブスター)は再び同じメンバーでのエントリー。メダル決定戦では両国共に43秒台前半を記録し、第5戦でも上位での争いに加わるに違いない。
更にはオリンピックランキングで約300ポイント差で日本に迫っているトリニダード・トバゴやオリンピックランキング圏内のロシアなど、オランダやイギリスの強豪国が不在の中でどのような戦いが繰り広げられるのかに注目。
男子スプリント
第4戦で銀メダルを獲得した深谷、そして2戦、3戦と深谷に負けていたが4戦で深谷を下して金メダルを獲得したマテウス・ルディク。
日本勢も着々と結果を残していく中で、第5戦には脇本雄太と河端朋之がエントリー。第3戦では200mFTT予選にて9秒7をマークし、今年6月のロシア遠征にて200mFTT日本記録を更新した河端(第4戦で深谷によって再び更新)は日本のメダルラッシュの波に乗れるのか。
そのほか予選で9秒6台をマークしたネイサン・ハート(オーストラリア)やサム・ウェブスター(ニュージランド)、過去にワールドカップ同種目にて5位や世界選手権出場の経歴を持ち、予選を5位で通過した伏兵サンドア・サロンタイ(ハンガリー)、そして第4戦から甲状腺ガンの手術を終え、競技復帰中の元世界王者のマシュー・グレーツァー(オーストラリア)なども参戦する。
男子ケイリン
甲状腺ガン治療観察中のマシュー・グレーツァー(オーストラリア)が銅メダルを獲得し、再び世界の舞台へ戻ってきた。地元オーストラリアで開催の第5戦ではどう出るか。
アジズルハスニ・アワン(マレーシア)、サム・ウェブスター(ニュージーランド)、デニス・ドミトリエフ(ロシア)と国際大会の決勝で度々見かける顔ぶれが揃う。
過去に世界選手権メダル獲得の実績を持つ河端、直近の第4戦では今シーズン初出場ながら決勝へと進出した脇本など、日本勢の走りにも目が離せない(新田は出場しない予定)。
男子エントリーリスト:PDF