8月28日から30日にかけて、タイ・バンコクで開催された『Track Asia Cup 2026』。UCI クラス1に位置付けられる今大会に、日本ナショナルチームから中野慎詞、中石湊、仲澤春香が出場した。
3人の選手にとって今大会は、9月29日から伊豆ベロドロームでトラック競技が行われる『愛知・名古屋2026アジア競技大会』を見据えた実戦の機会。そして、その先の10月14日に開幕する『2026世界選手権トラック』へ向け、UCIポイントを積み上げる機会でもある。
世界選手権の出場枠獲得に関わるUCIランキングでは、シーズンを通して各大会で獲得するポイントで30位以内に入ることが重要となる。8月25日時点では男子短距離で中石湊が26位、中野慎詞が31位、女子短距離では仲澤春香が29位。シーズン終盤の大舞台を見据える3人が、タイでの3日間に臨んだ。
中石湊
今大会ではスプリントで決勝まで勝ち上がり、銀メダルを獲得した。決勝では地元タイのジャイ・アングスタサウイットと対戦。0-2で敗れたものの、UCI クラス1の大会で2位という結果を残した。
・男子スプリント:2位
・男子ケイリン:準決勝敗退
中野慎詞
今大会のケイリンでは決勝まで進出し5位。スプリントでは準決勝で中石湊との日本人対決となり、0-2で敗れて3位決定戦へ。タイのノラセッツァダ・ブンマを破り、銅メダルを獲得した。
・男子スプリント:3位
・男子ケイリン:5位
仲澤春香
今大会ではケイリンで決勝に進出。韓国のパク・イェビンと0.001秒差の僅差で2位となり、銀メダルを獲得した。
スプリントでは準決勝で敗れ、3位決定戦へ。アメリカのフェリス・バイツェルとの対戦は悪天候の影響で最後まで決着をつけることができず、両者が3位となった。
・女子スプリント:3位
・女子ケイリン:2位
ジェイソン・ニブレット短距離コーチ コメント
選手たちは少し疲れが残った状態で大会に入ったが、レースに参加することで選手たちに刺激を入れつつ、世界選手権の出場枠獲得に必要なUCIポイントをさらに積み上げることが今回の大会の主な目的でした。
トラックの状況対応に苦戦しましたが、男女ともに世界選手権の出場枠を確保するために十分なポイントを獲ることはできました。今回獲得したポイントは今年の世界選手権に向けてだけ有効というわけではなく、来年の世界選手権の出場枠獲得にも繋がります。
本日(9月1日)UCIによって確認されますが、今年の世界選手権に必要な出場枠を獲得するために、十分なポイントを積み上げることができましたので、遠征の目的は果たせたと言えます。
アジア大会、そして世界選手権へ
3選手合わせて銀メダル2個、銅メダル2個を獲得して終えた『Track Asia Cup 2026』。
大会期間中は激しい雨に見舞われ、一部種目が中止・途中終了となるなど、予定通りに競技を進められない状況もあった。それでも、アジア大会を約1カ月後に控えるタイミングで実戦を経験し、UCI Class 1の大会で結果を残したことは、続く大舞台に向けて重要な一歩となった。次なる大きなターゲットは、自国開催となる『愛知・名古屋2026アジア競技大会』。トラック競技は9月29日から10月2日にかけて伊豆ベロドロームで開催される。
そして、その約2週間後には中国・上海で『2026世界選手権トラック』が開幕する。アジア、そして世界へ。シーズン終盤の大舞台に向けて、日本短距離チームの戦いは続いていく。
開催まで1カ月を切った「アジア競技大会(アジア大会)」ってどんな大会?/『2026アジア競技大会』9月19日(土)〜10月4日(日)愛知・名古屋
