9月19日(土)〜10月4日(日)、愛知・名古屋を拠点として『2026年アジア競技大会(以下アジア大会)』が開催される(自転車トラック競技は伊豆ベロドロームにて、9月29日(火)〜10月2日(金)を予定)。

しかしながら、「アジア大会」がどのような大会なのかと問われても、「アジアの頂点を決める大会」ということ以外はなかなか説明できないのではないだろうか。

そこでMore CADENCEでは、アジア大会の開催までに身につけておきたい知識や情報を、随時お伝えしていく。初回は、基礎知識編から。

「アジア競技大会」の基礎情報と特徴

基本情報
開催期間/2026年9月19日(土)〜10月4日(日)・16日間
開催数(2026年大会時点)/20回
参加チーム/アジア45の国・地域
実施競技/43競技 (JOCの2026年3月6日発表時点)
日本開催/3回目(1回目は1958年東京大会、2回目は1994年広島大会)
主催/OCA(アジア・オリンピック評議会)

自転車競技は、トラック競技、ロードレース、マウンテンバイク(MTB)、BMXレーシング、BMXフリースタイルの5種目を開催予定。日本代表候補には18人が選出されている。

【トラック競技には18人】4年に1度のアジア版オリンピック 日本代表候補選手が選考 /『2026年アジア競技大会』愛知・名古屋

自転車競技は第1回から開催されている伝統競技

アジア大会の第1回は、1951年にインド・ニューデリーで開催。第2次世界大戦後、スポーツを通じてアジア各国の友好と相互理解を深める場として誕生した。

1948年のロンドン五輪に参加できなかった日本も、この第1回アジア大会には参加。戦後、日本が国際総合競技大会へ復帰する大きな一歩となった。

ニューデリー大会では11の国と地域、489選手が参加。現在より小規模ではあったが、自転車競技はこの第1回から実施競技に含まれている。第2回の1954年マニラ開催では競技から外されてしまったものの、続く1958年東京大会で復活。その後も現在まで、アジア大会の主要な競技の1つとして続けられている。

出典:OCA公式 大会公式JOC公式

日本では32年ぶり3回目の開催

日本でアジア大会が開催されるのは、1994年の広島大会以来。32年ぶりの自国開催とあって、選手たちの気合いの入り方にも並々ならぬものがあると予測される。

過去の日本開催+直近の杭州大会における日本のメダル獲得数は以下の通り。

全競技総合
1958年東京大会/金67、銀41 銅30、合計138 (国・地域別順位 1位)
1994年広島大会/金64、銀75、銅79、合計218 (国・地域別順位 2位)
2022年杭州大会/金52、銀67、銅69、合計188 (国・地域別順位 2位)

自転車競技のみ
1958年東京大会/金4、銀1 銅0 合計5
1994年広島大会/金2、銀0、銅4 合計6
2022年杭州大会/金11、銀1、銅6 合計18

実施種目数が大きく増えているため単純な比較はできないものの、直近の杭州大会では日本が自転車競技だけで18個のメダルを獲得。アジアの自転車競技界における日本の存在感の大きさがうかがえる。

なお、1958年東京大会ではトラック競技で日本勢が実施4種目すべてを制覇。36年後の1994年広島大会では、齋藤登志信がスプリント、塩原正長が1kmタイムトライアルで金メダルを獲得した。

「アジア選手権」との違いは何?

アジア選手権とアジア競技大会は、どちらも「アジアの頂点」を争う舞台だが、その性格は異なる。アジア選手権は毎年開催される自転車競技の大陸選手権。一方、アジア競技大会は4年に1度の総合競技大会で、さまざまな競技の選手たちとともに国・地域を代表してメダルを争う。

競技としての「アジアチャンピオン」を決めるアジア選手権に対し、アジア競技大会は4年に1度という希少性に加え、自らのメダルが国・地域別のメダル獲得数にも加わる特別な舞台。同じ「アジア一」でも、それぞれ異なる価値を持つタイトルだ。

4年に1度、そして32年ぶりの自国開催。数字だけでは測れない特別な意味を持つアジア大会について、開催までさらに深掘りを続けていきたい。

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