10月4日から11日にかけて、フランス・ルーベで開催中の『2025世界選手権トラック』。
日本から稲毛健太、小嶋敬二、山田義彦、案浦攻の4選手が出場している本大会。1kmTTにて、稲毛健太が世界記録を更新し、見事にチャンピオンに輝いた。
「マスターズ」とは?
自転車競技において「マスターズ」とは、「エリート」や「ジュニア」などのように、年齢別に分けられる1つのカテゴリーに付けられた名称。UCIでは35歳以上のカテゴリーを「マスターズ」として定めており、通常5歳ごとにクラス分けしている。
「マスターズカテゴリー」について詳しくは、以下の記事をご覧いただきたい。
競輪選手・稲毛健太が世界記録更新で優勝!
大会初日に実施された1kmTT(35-39歳クラス)にエントリーしたのは、9月の岐阜G3(長良川鵜飼カップ)にも出場するなど現役の競輪選手(和歌山・97期)として活躍する稲毛健太。
全7組(13人)の4組目として出走し、最初の1周を19秒127というタイムでスタートを切ると、その後も大きくタイムを落とすことなく1分02秒687でフィニッシュ。イーサン・ボイズ(アメリカ)が2015年に記録した1分2秒950を更新する、新たな世界記録を打ち立てた。
その後出走した選手は稲毛の圧倒的なタイムに及ばず、2位に3秒以上の差をつけて優勝、見事にアルカンシェルを獲得した。
マスターズ世界戦
稲毛健太選手、世界新記録で優勝! pic.twitter.com/6k6LzsQ7Jr— 案浦攻 (@KohAnnoura) October 4, 2025
1kmTT(35-39歳クラス)リザルト
順位 | 選手名 | 所属 | タイム | |
1位 | 稲毛健太 | 日本 | 1:02.687 ※世界新 |
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2位 | フアン・コントレラス | CONTRERAS SANCHEZ Juan Ignacio | メキシコ | 1:05.843 |
3位 | ヨースト・コール | KOOL Joost | オランダ | 1:05.906 |
小嶋敬二、案浦攻もそれぞれ銀・銅メダルを獲得
なお、大会2日目に実施された500mTT(55-59歳クラス)*では、小嶋敬二が銀メダル、案浦攻が銅メダルをそれぞれ獲得。
大会序盤から、日本選手によりメダルラッシュでの幕開けとなった。
タイムトライアルは、男子1km、女子500mで実施されるエリートと異なり、マスターズではクラスごとに異なる距離で実施。最長は1km。
小嶋敬二と表彰台に立ちたくて結構無理なトレーニングやってきた。ルーベに来て一気に脚の疲れが無くなったのが大吉! それと競輪選手達と一緒に過ごすのが楽しいんよ。 pic.twitter.com/h8QGLqpyFq
— 案浦攻 (@KohAnnoura) October 5, 2025
1kmTT(55-59歳クラス)リザルト
順位 | 選手名 | 所属 | タイム | |
1位 | アラム・ベイザイー | BAYZAEE Aram | アメリカ | 34.687 |
2位 | 小嶋敬二 | 日本 | 34.911 | |
3位 | 案浦攻 | 日本 | 35.194 |
日本から出場の4選手は、大会3日目(10月6日)に行われるスプリントにも出場予定。
さらなるメダル獲得に期待したい。