2022年9月24日から9月29日にアメリカで開催された『UCI 2022マスターズ世界選手権トラック』。本大会に日本から出場した伊藤信、市本隆司、案浦攻が金メダルを獲得し、世界チャンピオンとなった。

そこで本記事では「マスターズ」について、ご紹介していく。

競輪選手の伊藤信、市本隆司、案浦攻がアルカンシェル獲得!/『UCI 2022マスターズ世界選手権トラック』アメリカ・ロサンゼルス

マスターズとは?

『UCIマスターズ トラック世界選手権』などのように、「マスターズ」という単語を耳にしたことはあるだろうか。

自転車競技において「マスターズ」とは、「エリート」や「ジュニア」などのように、年齢別に分けられる1つのカテゴリーに付けられた名称だ。UCIでは35歳以上のカテゴリーを「マスターズ」として定めている。

UCIによるカテゴリ

カテゴリ名 対象年齢
Youth / ユース 16歳以下
Juniors / ジュニア 17・18歳
Under 23 / 23歳未満 19〜22歳
Elite / エリート 23歳以上
Masters / マスターズ 35歳以上(任意)

しかしマスターズはその他のカテゴリーと異なり、「任意である」ことと「さらに年齢分けされる」という特徴がある。

マスターズへの登録は任意

35歳以上になってもエリートで世界選手権を制す選手は存在する。35歳以上に達した選手は、「エリート・マスターズ」どちらかのカテゴリーを選択することができるのだ。

ただしどちらかのカテゴリーで選手登録をすると、そのシーズンはもう一方のカテゴリーの選手として活動できなくなるため、同じシーズン中に両カテゴリーの大会に出場することは不可能となる。

さらなる年齢分け

35歳以上の選手が登録できるマスターズ。しかし必ずしも35歳以上の全ての選手が、同じレースに出場する訳ではない。

トラック競技の世界選手権や全日本選手権では、5歳ごとにクラス分けされることがほとんど。ただし各クラスの出場者数が大会の基準に満たない場合は、統合してレースを実施することもある。

実施種目は?トラックの場合

ではトラック競技におけるマスターズの場合、どんな種目が実施されているのか。全日本選手権と世界選手権の2022年大会で実施された種目は以下の通り。

全日本選手権トラック・マスターズ UCIマスターズトラック世界選手権
個人種目 個人パシュート
タイムトライアル
スプリント
スクラッチ
個人パシュート
タイムトライアル
スプリント
スクラッチ
ポイントレース
チーム種目 チームスプリント チームスプリント
チームパシュート

『2022全日本選手権トラック・マスターズ』大会概要
『UCI 2022マスターズ世界選手権トラック』プログラム

何歳まで、何人ぐらいが出場している?

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