一足先に自転車競技は終わったが、9月28日に『第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会』(国スポ・障スポ)の開会式が滋賀県の彦根市内で行われた。開会式会場の東レ・カーボンマジック(株)ブースでは2024ケイリン世界チャンピオンの山﨑賢人が登場し、会場を大いに盛り上げた。

大人気の開会式

彦根城のすぐ近くに設けられた開会式会場の平和堂HATOスタジアム(彦根総合スポーツ公園陸上競技場)。開会式には参加する選手、関係者、そして抽選に当たった幸運な人たちのみがアクセスできる形となった。なんと3500席の枠におよそ12000件もの申し込みがあり、滋賀県の国スポ・障スポへの関心が高いことが分かる。

東レ・カーボンマジックの実力 V-IZU TCM-2 & F4マシンの存在感

国民スポーツ大会2025 滋賀, 開会式, 彦根総合スポーツ公園

F4マシン+TCM-2+山﨑賢人

開会式会場の敷地内には様々な企業ブースが出展していたが、その中でひと際目立っていたのは東レ・カーボンマジック(株)のブース。自転車トラック日本代表が使用するV-IZUブランドのTCM-2に加えて、自社の強みのカーボン製品を最大限に活かしたF4のマシンなど、観る人を魅了する製品がずらっと並んだ。

そしてブースの目玉は2024年の世界選手権でケイリン世界チャンピオンになった山﨑賢人のトークショー。

世界チャンピオンかき氷

山﨑選手の名前がコールされるとブース近辺には人がどんどんと集まっていく。サービス精神旺盛な山﨑選手は、まずは盛り上げるために自転車に乗ってかき氷を削るパフォーマンスを披露(世界チャンピオンジャージを着ながらかき氷を削るのは世界初?)。衛生上の問題で食べることは今回は遠慮していただいたが、炎天下の中で氷によって涼を得る人々には笑顔がこぼれていた。

TCM-2の強みは安定性

トークショーで東レ・カーボンマジック(株)が日本代表チームと共に開発したTCM-2に関してのポイントを問われると、80km近くなる高速域での安定性が世界一を取れた理由だと山﨑は自分の相棒であるTCM-2について触れていた。

金メダルの披露や世界一の腿のお触りタイムなど、会場を一気に盛り上げた山﨑選手。自転車関係者はもちろんのこと、他競技の人々からも注目を浴びるイベントとなった。

国民スポーツ大会2025 滋賀, 開会式, 彦根総合スポーツ公園

メダルタッチタイム

山﨑選手コメント「自転車関係者はもちろんだけれど、他の競技からも自転車競技へ」

凄く貴重な体験をさせていただきました。怖がられたのかな?泣いてしまう子もいましたが(汗)。こうやって自分が表に出ることで何かしら他の人の刺激になってもらえれば意味のあることだと思います。自転車競技をやっている人はもちろんですが、今日は他の競技の人々とたくさん触れ合えたので、将来、他の競技の人が「山﨑賢人に会って、自転車を始めた」というような未来がきてくれると嬉しいです。あと、腿に触れてもらってみんなが喜んでいたことも印象的でした。また機会があればお願いします。

 

国民スポーツ大会2025 滋賀, 開会式, 彦根総合スポーツ公園

アフロタッチも大人気!

冒頭で記載したように自転車競技は開会式前に終了した今回の国スポ・障スポ。しかし本番はこれからなので、是非この機会に読者の皆さんには国スポ・障スポを楽しんでいただきたい。

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