2025年8月22日より、静岡県・伊豆ベロドロームで幕を開けた『2025全日本選手権トラック』。
大会2日目、女子スプリントの模様をお伝えする。

スプリントとは?

トラック3周、1対1で先着を争う種目。
予選は、助走をつけてスタートする200mフライングタイムトライアル。その後の本戦は1対1の対決となり、トーナメント方式で勝者が決まる。

予選 佐藤の圧倒的なスピード

全9人のエントリーのなか、注目を集めたのは前日のチームスプリントで日本新記録で優勝したチーム楽天Kドリームス所属の佐藤水菜、仲澤春香、酒井亜樹。

予選6番目に出走した酒井が、この日初めての10秒台となる10秒985を出すと、小原乃亜(JIK)、仲澤と後に続く選手が少しずつ記録を塗り替えていく。

10秒922で走った仲澤が暫定トップで迎えた、最終走者の佐藤水菜。

自身が持つ大会記録(10秒470/2024年)を更新する10秒449というタイムを出し、圧倒的なスピードを見せて予選トップ通過を果たした。

予選上位4人は以下のとおり。

佐藤水菜 10秒449 ※大会新
仲澤春香 10秒992
小原乃亜 10秒929
酒井亜樹 10秒985

予選リザルト

この予選上位4人が、対戦ラウンドでも勝ち上がっていく。

決勝 佐藤VS仲澤

決勝のカードは、佐藤水菜と仲澤春香。予選ワンツーの2人が相対する形となった。

1本目、積極的な動きで先に仕掛けた仲澤だったが、最終周回の2コーナーあたりで仕掛けた佐藤がスピードの違いを見せて先着。

勝敗を決する2本目。佐藤が前で進むレース。後ろの仲澤を観察しながら車間をキープし、レースをコントロールしていく佐藤。

残り1周半を過ぎたあたりで仲澤が仕掛けるが、同じように佐藤もペースを上げていき仲澤が近づけすにレースが進む。

最後までリードをキープし続けた佐藤が先着し、ストレートで金メダルを獲得。

予選から決勝まで、全てのレースで圧倒的な力を見せての優勝を飾った。

酒井亜樹と小原乃亜の3位決定戦は、3本目までもつれる展開。

2本目を落とした酒井だったが、3本目では前を行く小原をバックストレッチで交わし先着し、銅メダルを獲得。

前日のチームスプリントで金メダルを取った、チーム楽天Kドリームスの3選手が表彰台を独占した。

順位 所属 選手名
1位 佐藤水菜 チーム楽天Kドリームス
2位 仲澤春香 チーム楽天Kドリームス
3位 酒井亜樹 チーム楽天Kドリームス

リザルト

「背中で語るレースを」選手インタビュー

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