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高校生ならではのおもしろいレース
大会前にインターハイの見どころや魅力を語ってくれた、トラック競技ナショナルチーム ジュニアコーチを務める上野みなみ氏。
インターハイ全日程を終えた直後、会場で上野氏に大会の印象を聞くと、こんな答えが返ってきた。
「連日、大学の監督の皆さんと見ている時間が多かったのですが、レースの展開も多くすごく盛り上がりました。見ている側が盛り上がるのは、いいレースだからこそ。そういうレースが多かったのは、素晴らしいことだと思います。がむしゃらに仕掛けに行ったように見えてそのまま勝ち切るシーンもあったり、高校生たちのレースならではの面白さがあるなとあらためて感じました」
また、ナショナルチームコーチという立場からも、さまざまな収穫があったという。
「多くの選手を見ている各校の監督・コーチたちの努力を思うと、本当に頭が下がります。私にとっては、選手たちを見る大会であると同時に、先生たちと指導の方法や方針などを意見交換できる場としても貴重です。今後、各校の監督たちとのリレーションもより重要になってくると思います」
「秋〜冬頃には、ジュニア強化指定選手の先行合宿も予定しています。来年以降に向けて、多くの選手に参加して欲しいですね」
彼らの挑戦は続いていく
今年もさまざまなドラマを生み出し、幕を閉じたインターハイ。
特に上位の成績を残した選手の一部は、8月中旬に早速『ジュニア世界選手権トラック』への出場も控えている。
この熱い夏を走り抜けた選手たちは、今後のどのようなストーリーを描いていくのか。
More CADENCE編集部では、引き続き彼らの挑戦を追っていきたい。
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