7月31日から鳥取県にて開幕した『令和7年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)』の自転車競技大会。
大会2日目、前日に続き厳しい日差しが照りつける中、男子チームスプリント、男子チームパシュート、女子3km個人パシュートの決勝が実施された。
男子チームスプリント
決勝は南大隅(熊本)と岡山工(岡山)の顔合わせ。昨年準優勝の岡山工が、南大隅にコンマ4秒先着し見事に優勝。
3位決定戦は静岡北(静岡)/松山学院(静岡)が制した。
順位 | 所属 | 選手名 | 決勝タイム |
1位 | 岡山工(岡山) | 三垣唯 脇野凌功 日名健人 |
1分3秒508 |
2位 | 南大隅(熊本) | 内田樂 谷川泰貴 山本武蔵 |
1分3秒923 |
3位 | 松山学院(愛媛) | 日高虎太郎 松田奏太朗 山崎帝輝 |
1分3秒868 |
4位 | 静岡北(静岡) | 大石哲平 丸山力 望月健太 落合隼 |
1分4秒288 |
優勝:岡山工業高校
脇野凌功:重点的に強化してきた交代の部分もうまくできましたし、組み立ても完璧だったと思います。去年は2位で悔しい思いをしたので、最後のインターハイで優勝することができて大満足です
日名健人:プレッシャーがあった中での優勝だったので、すごく嬉しいです。1走として、自分のベストタイムで走ることができました。最高の結果だと思います。自分は2年生なので、連覇を目指して頑張ります。
男子チームパシュート
決勝は北桑田(京都)と奈良北(奈良)。
前年準優勝メンバーの3人が残る北桑田が、中盤以降一気に差を広げて高校日本一に輝いた。
3位決定戦は倉吉西(鳥取)と学法石川(福島)。
倉吉西は会場から車で10分ほどに位置する、まさに地元勢。応援にかけつけた父兄の方々は「インターハイは、私たちにとっても特別な大会。特にチーム種目は、応援にも熱が入ります」と語り、オリジナルグッズを多数持参して声援を送る。
レースは、先行する学法石川を終盤にかけて倉吉西が追い詰めるが、学法石川がコンマ4秒しのぎきって見事に3位を手にした。
順位 | 所属 | 選手名 | 決勝タイム |
1位 | 北桑田(京都) | 岡本凌 柴田渓佑 三宅巧士 田中颯 |
4分23秒412 |
2位 | 奈良北(奈良) | 中谷友紀 原尚敬 片桐秀葉 筒井脩太 |
4分26秒955 |
3位 | 学法石川(福島) | 成田光志 池澤日向 沢田虹太郎 堀太鳳 |
4分24秒673 |
4位 | 倉吉西(鳥取) | 亀井伶師 宮川結斗 吉田奏太 遠藤昌史 |
4分25秒068 |
優勝:北桑田高校(京都)
柴田渓佑:お世話になった皆さんに、日本一という結果で恩返しすることができて嬉しいです。2年かかってしまいましたが、やっと日本一になれました。
岡本凌:プレッシャーもありましたが、しっかり1位という結果を残せて本当に嬉しいです。
田中颯:校長先生や監督、父兄の方々など、これまでサポートしていただいた皆さんに感謝を伝えるようなレースができたと思います。
三宅巧士:遠征中、この4人で一緒の部屋となり、気持ちをひとつにするような生活をしてきました。ここまで一緒に走ってくれたみんなや、関わってくださった皆さんに恩返しすることができてとても嬉しいです。
女子3km個人パシュート
三谷優空(松山学院/愛媛)との争いを制した白井愛美(広島市工/広島)が、3分52秒804というタイムで選抜に続いて優勝。しっかりとペースを刻み終盤にかけて差を広げるレースで、選抜覇者の実力を遺憾なく発揮した。
順位 | 選手名 | 所属 | タイム |
1位 | 白井愛美 | 広島市工(広島) | 3分52秒804 ※大会新 |
2位 | 三谷優空 | 松山学院(愛媛) | 3分54秒838 |
3位 | 西原夕華 | 北桑田(京都) | 3分55秒429 |
4位 | 安達心晴 | 九州学院(熊本) | 3分59秒848 |
※インターハイでは3kmとしての実施は今回が初。最終的に優勝した白井のタイムが大会新として記録される。
優勝:白井愛美(広島市工)
インターハイでは初めての優勝なので、すごく嬉しいです。対戦相手との差ではなく、しっかりと自分のペースを保って走ることができました。最後の大会ということでこみあげてくるものはありましたが、その緊張やプレッシャーに打ち勝つことができて良かったです。
この後にはジュニア世界選手権も控えているので、現状に満足することなく、もっと強くなれるように頑張っていきます。