2025年5月29日より、静岡県・伊豆ベロドロームで開幕した『2025ジャパントラックカップ Ⅰ&II』。
大会3日目に行われた、男子スプリントの模様をお伝えする。
男子スプリント
トラック3周、1対1で先着を争う種目。予選は「ハロン」と呼ばれる助走つきの200mタイムトライアルで実施。
『ジャパントラックカップ ⅠI』では、タイム上位16人が対戦ラウンドに進出、準々決勝は1本勝負、準決勝から2本先勝の3回戦方式となる。
すでにこの大会で2つの金メダルを手にした太田海也、ケイリンでそれぞれ2・3位となった中石湊と山﨑賢人、1kmTTのジュニア世界記録保持者であるオーストラリアのホープ、テイト・ライアンら31 人がエントリー。
なお、前日のケイリン準決勝で落車負傷した中野慎詞、およびレイ・ホフマンは欠場となった
予選200mFTT
中石が、前日の自己ベストをさらに更新する9秒717というタイムで暫定トップ。
しかし、最後から2番目に登場した太田海也も前日のタイム(9秒414)をさらに縮める9秒393という記録を出し、予選をトップ通過する結果となった。
予選を終えての上位8人は、以下の通り:
太田海也 | 9秒393 |
中石湊 | 9秒717 |
ダニエル・バーバー | 9秒737 |
三神遼矢 | 9秒761 |
テイト・ライアン | 9秒818 |
山﨑賢人 | 9秒822 |
サム・デイキン | 9秒866 |
ニキータ・キリルツェフ | 9秒888 |
決勝 太田vs中石の日本人対決
ここまで圧倒的な力を見せて勝ち上がってきた太田と、準決勝で3本目まで走り、厳しいレースを制して決勝まで勝ち上がってきた中石。決勝はチーム楽天Kドリームス同士の顔合わせとなった。
太田が後ろで始まった1本目。
先手を取るべく早めに中石がスパートをかけるが、残り1周に入るところで太田がトップギアに入れると、中石を一瞬で突き放してしまう。
そのまま大きく差を広げた太田が先勝。
2本目も、中石は前を取り長い距離の勝負に挑む。
しかし、太田は冷静に勝利への道筋を駆け抜けていく。
驚異的な加速で、後ろから一気に中石を捕らえて2本目も先着。
ゴール後は雄叫びをあげ、この大会3つめの金メダルを手にした。
決勝で敗れた中石は、海外の強豪を退け見事銀メダルを獲得。銅メダルは、ライアン・テイトが手にする結果となった。
順位 | 選手名 | 所属 | |
1位 | 太田海也 | 日本 / チーム楽天Kドリームス | |
2位 | 中石湊 | 日本 / チーム楽天Kドリームス | |
3位 | ライアン・テイト | RYAN Tayte | オーストラリア |