2025年4月19日に開幕した『香港インターナショナルトラックカップ I/II』。
大会初日に行われた女子オムニアム、梶原悠未が優勝したレース模様をレポートする。
女子オムニアム
スクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースの4種目で総合成績を競うオムニアム。
日本から出場の梶原悠未、水谷彩奈、岡本美咲のほか、地元・香港のリー・ジーウィンら全17人が出場した。
なお、「I」「II」の2大会を連続して開催するため、4月21日(月)にも女子オムニアムが実施される。
スクラッチ
40周、10kmのレース。最も速く走り切った選手の勝ちとなる。
アタックが発生しない中、最終スプリント勝負となり、ハンナ・ツェラク(個人中立選手)と梶原が前に出ていき僅差のフィニッシュ。
ツェラクが先着、梶原は2着、リー・ジーウィン(香港)が3着、水谷は7着、岡本は8着となった。
続くテンポレース、上位陣ではハンナ・ツェラクが2位。リー・ジーウィンが3位、梶原が5位、水谷は7位、岡本は8位で前半の2種目を終えた。
エリミネーション
2周に1回、1人ずつ集団から人数が減っていくエリミネーション。レースは梶原が安定した走りを見せ、岡本は積極的に前方でレースを展開、水谷は何度か危ない場面があるが、うまく除外を回避してレースが進む。
岡本は残り7人で除外、水谷が残り6人で除外されてしまうが、梶原は最後の一騎打ちまで残り、迎えた1位争いは地元のリー・ジーウィンとのスプリント争い。後ろから一気に前に出た梶原を追うリー・ジーウィンとなったが、梶原が逃げ切って先着。この種目を1位とした。
ポイントレース
ハンナ・ツェラクが112ポイント、それを追う梶原とリー・ジーウィンが110ポイントで暫定2位となり始まった最後のポイントレース。
80周、8回のポイント周回でレースは争われた。
トップを争う選手たちのポイント取り合い合戦となった最終種目。
まずは梶原がツェラクを逆転すると、今度はツェラクが取り返して再度暫定トップ。
そして梶原とツェラクが同ポイントとなり前半の40周は終了。
勝負の後半、残り30周のポイント周回で梶原が1着5ポイントを獲得すると、単独で暫定トップとなり、ツェラクに2ポイント差を付ける。
ここから相手を逃がさず、ポイントを得なければいけない場面で確実にツェラクを上回るレースを見せた梶原がリードを保ってフィニッシュ。最終的にはツェラクに4ポイント差をつける127ポイントを獲得して優勝を遂げた。
水谷は最終総合7位、岡本は8位となった。
順位 | 選手名 | 所属 | ポイント | |
1位 | 梶原悠未 | 日本 | 127 | |
2位 | ハンナ・ツェラク | TSERAKH Hanna | 個人中立選手 | 123 |
3位 | リー・ジーウィン | LEE Sze Wing 李思穎 | 香港 | 121 |
7位 | 水谷彩奈 | 日本 | 92 | |
8位 | 岡本美咲 | 日本 | 87 |