2月21日に幕を開けた『アジア選手権トラック2025』も3日目を迎えた。2月23日に行なわれた女子スプリントの準決勝~決勝では、佐藤水菜が文句無しのレースを展開し、自身初となるアジア選手権スプリント種目での金メダルを獲得した。

準決勝

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前日の予選を1位(10秒424)で通過し、準々決勝でもストレート勝ちと強さを見せつけ準決勝に進出した佐藤水菜。
準決勝で対戦するのは、中国のバオ・シャンジュー(予選4位:10秒773)。

準決勝スタートリスト

佐藤水菜が最速 仲澤春香は自己ベスト更新 女子スプリント予選~準々決勝/アジア選手権トラック2025

安定した強さを見せて佐藤が決勝へ

1本目は佐藤が前。先行しながら相手を寄せ付けずに1本を先取する。2本目は後ろからプレッシャーをかける形でレースを進めた佐藤。最終周回に入り、一気に相手との車間を詰めて残り半周で外から前へと加速していく。最終コーナーを立ち上がると完全に前に出る形で先着。盤石のレースを見せて決勝進出を果たした。

決勝はグオ・ユーファン(中国:予選2位 10秒529)が相手となった。

佐藤が前、グオが後ろで進むレース。

位置を変えずに1周回が過ぎ、残り2周を切ると後ろのグオが上へ下へと動き出していく。

佐藤は後ろの動きに惑わされず、しっかりとグオの進行方向へ動き、相手の動きをコントロールしていく。最終周回に入っても佐藤が上手くグオを引き付けて先行し、先着。自身初となるスプリント種目でのアジアの頂点へと王手をかけた。

2本目は佐藤が後ろとなってレースがスタートする。

スタート直後からバンク上部から動かない佐藤だったが、残り2周を切ると傾斜を使って加速し、グオをかわしていく。

佐藤は、この仕掛けによって最終周回前に4車身ほどの差をつけてスプリント体制に入ると、その差をキープして先着。

グオをストレートで破り、自身初となるアジア選手権スプリント種目のタイトルを獲得した。

3位決定戦では、地元・マレーシアのニューラル・モフダスリがバオ・シャンジューを破り銅メダルに輝いた。

順位 選手名 所属
1位 佐藤水菜 日本
2位 グオ・ユーファン Guo Yufang 郭裕芳 中国
3位 ニューラル・モフダスリ Nurul Izzah Izzati Mohd Asri マレーシア

最終リザルト

選手インタビュー

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