2月21日(金)から27日(木)にかけて開催される『アジア選手権トラック』の舞台となるのは、マレーシア・ニライ。
アジア有数の都市としても知られるクアラルンプールからもほど近い街だ。
国際大会ならではの時差問題
海外大会で気になるのは、日本との時差。日本とマレーシア(ニライ)の時差は「-1時間」、つまり日本の正午はニライの午前11時となる。まだ配信に関する情報などは発表されていないが、時差が少ないゆえ、特に休日はじっくりと観戦・情報サーチすることができるだろう。
メダルラッシュが予想されるこの大会、ぜひ楽しみにお待ちいただきたい。

……1時間?
……え、時差1時間しかないの?そんなわけなくない?
と思ったそこのあなた。その感覚、すごいです。
ちょっとわかりにくいかもしれないが、ニライと日本を収めた縮尺の地図はこちら。
ご存知のとおり、時差は経度(東西)の差によって生じる。
クアラルンプールと近い経度の都市であるバンコク(タイ)と日本の時差は、-2時間。ニライよりも東に位置する都市であるホーチミン(ベトナム)も同様に、-2時間である。
地理的には、ニライも-2時間でしかるべき(な気がする)のに、なぜ1時間なのだろうか?
以下のタイムゾーンマップをご覧いただきたい。

タイムゾーンを示した地図(パブリックドメイン)
この画像の中央、包丁のようにはみ出した部分がマレーシア。この出っ張りが、なんとなく釈然としない感じの原因だ。
なぜこんなことになっているかと、マレーシアという国が、マレー半島とボルネオ島の一部を国土とした国であることが理由のひとつ。
東西に大きく国土が広がっていることがわかるであろう。
かつてはマレー半島側とボルネオ島側(東マレーシア)で国内の時差があったそうだが、1981年に統一。東マレーシアに合わせ、マレーシア全体が「UTC+8」となった(日本はUTC+9)。
ちなみに、このマレーシアの統一に追随する形で、シンガポールも「UTC+8」となっている。背景には経済の問題などさまざまな理由があったとされているが、ここでは割愛させてもらう。
要は、応援しやすいということ!
と、ここまで豆知識的な話題に終始したが、要は「アジア選手権が行われるマレーシアの時間は、東京から-1時間である」ということだ。昨年の世界選手権やオリンピックのように、日本時間のド深夜に当てはまるわけではない。

それが逆に見られない原因となるパターンもあるにはあるが、健康的な時間帯で、じっくりと応援をしていただきたい。