2024年7月26日から8月11日まで行われる『パリ2024オリンピック』。

全部5つの競技が実施される自転車は、大会2日目の7月27日から最終日まで毎日行われる。「ロード個人タイムトライアル(個人TT)」が自転車のトップバッターを務める。

本記事ではトラック・ロード両種目に出場する選手たちを紹介していく。ロード種目を観戦し、一足先にトラック選手たちの走りをチェックしておこう。

参照(ロード種目 コース・出場選手数について):paris2024.org News(2023年7月4日)
ロードエントリーリスト(リザーブ含む):Olympics.com
トラックエントリーリスト(リザーブ含む):Olympics.com

女子ロード個人タイムトライアル

現地時間 7月27日(土)

自転車競技トップバッターを務める女子ロード個人タイムトライアル。

男女とも35人ずつ、32.4kmの同じコースで実施される。

女子ロード個人TT & トラックに出場予定の選手

選手名 所属ロードチーム
ロッテ・コペツキー ベルギー Team SD Worx
クロエ・ダイガート アメリカ CANYON//SRAM RACING
マイキ・クローガ ドイツ 無所属
アンナ・モリス イギリス 無所属

2024 UCIワールドウィメンズチーム

クロエ・ダイガート(アメリカ)

ロード個人タイムトライアルの現世界チャンピオンであるクロエ・ダイガート。

TT種目のスペシャリストで、トラック競技個人パシュート(3km)の現世界チャンピオンでもあり、2020年には同種目の世界新記録「3分16秒937」を樹立。2024年7月現在でも未だ破られていない世界最速タイムだ。

『東京2020オリンピック』ではトラック競技チームパシュートで銅メダルに貢献している。

2020年のロード世界選手権で大きな怪我を負い、戦線からの長期離脱が強いられていたダイガートだが、復帰後の2023年にはアルカンシェルをトラック・ロードで獲得する好調ぶりを見せている。

【アメリカ代表】オムニアム女王ジェニファー・バレンテら選出 クロエ・ダイガートはトラック・ロードW出場/『パリ2024オリンピック』自転車

女子ロードレース

現地時間 8月4日(日)

全長158kmのレースに90人が出場予定。

男女ロード全4種目のうち、トラック選手の出場が最多となるレースだ。

男女ともに石畳や道幅の狭い道が多く登場し、テクニックが求められるコースとなっている。

女子ロードレース & トラックに出場予定の選手

選手名 所属UCIロードチーム
ロッテ・コペツキー ベルギー Team SD Worx
クロエ・ダイガート アメリカ CANYON//SRAM RACING
エリサ・バルサモ イタリア LiDL – Trek
ヴィクトワール・ベルト フランス COFIDIS WOMEN TEAM
エリナー・バーカー イギリス Uno-X Mobility
アンナ・モリス イギリス 無所属

2024 UCIワールドウィメンズチーム

ロッテ・コペツキー(ベルギー)

ロード・トラック両種目で最注目の1人。

ロードレースの現世界チャンピオンであり、特に2023年・2024年では名だたるロード大会で表彰台を獲得してきた。

ガタガタの石畳をひたすら走る超過酷なレース『パリ〜ルーベ』の2024年大会でも優勝しているコペツキー。石畳や狭い道が多く登場するパリオリンピックのコースでも活躍が期待される。

そしてコペツキーはトラックでも数々のタイトルを獲得しているスター選手。オリンピックと同様に、複数の自転車競技が合同で開催された『2023 UCI自転車競技世界選手権』、ではロードレースに加えトラック競技ポイントレース、エリミネーションでもアルカンシェルを獲得した。

個人タイムトライアルの代表選手にも選出されているコペツキー。パリでどんな走りを見せてくれるのか要注目だ。

なお、一部海外メディアではコペツキーが7月14日に閉幕した『Giro d’Italia Women』の後、新型コロナウイルスに感染したことを報道。7月27日の女子個人タイムトライアルに出場する場合は、回復直後のコンディションで32.4kmを走ることになる、と伝えた。

7月24日のベルギー自転車競技委員会による公式発表では、女子個人タイムトライアルの出場選手として選出されているコペツキー。英メディアのCYCLINGNEWS内でコペツキー本人は「女子個人TTでメダルが獲れなくても、その先にまだメダル獲得のチャンスがあります」とコメントしている。

参照:CYCLINGNEWS(2024年7月26日)

エリサ・バルサモ(イタリア)

2022世界選手権トラック』のチームパシュート優勝メンバーの1人。

ロードでは2021年の世界選手権でロードレースを制覇。

2024年にもウィメンズワールドツアーの1Dayレースで2勝を飾っている。2勝のうちの1つは、ロッテ・コペツキーとの最終スプリントを制しての優勝だ。自身2度目のオリンピックで悲願のメダル獲得を目指す。

ロード成績参照:UCI個人ランキング

↑最終スプリントは2:50〜。

「男子」TTスペシャリストのガンナらが出場予定

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