2023年8月3日〜8月13日の期間に開催された『2023 UCI自転車競技世界選手権』。13の自転車競技の世界選手権を一斉に開催するメガイベントだ。

2023年8月5日〜13日には『2023世界選手権ロード』が、イギリス(スコットランド)・グラスゴー周辺にて実施された。

本記事では『2023世界選手権ロード』のメダリストたちを一挙に振り返っていく。

なかにはロードと異なる自転車競技の世界選手権でも活躍している選手たちが、アルカンシェルを獲得する一幕もあった。その多くがトラック競技との”二足の草鞋を履く”選手たちだ。

男女3つのカテゴリーの世界No.1

『2023世界選手権ロード』では男女エリート、U23、ジュニアの3カテゴリーの世界選手権を実施。

ただし女子U23・女子エリートでは、同じコース・同日程でレースが行われ、表彰台のみ個別に実施された。なお2024年の世界選手権より、女子U23のカテゴリーが史上初めて個別に実施される予定となっている。

開催日程

8月5日 女子ジュニア・ロードレース
男子ジュニア・ロードレース
8月6日 男子エリート・ロードレース
8月8日 チームタイムトライアル混合リレー
8月9日 男子U23・タイムトライアル
8月10日 女子ジュニア・タイムトライアル
女子U23・タイムトライアル*
女子エリート・タイムトライアル
8月11日 男子ジュニア・タイムトライアル
男子エリート・タイムトライアル
8月12日 男子U23・ロードレース
8月13日 女子U23・ロードレース*
女子エリート・ロードレース

※女子エリート・女子U23は同レースを走り、表彰のみ個別。

参照:UCI公式サイト

2022年からロード世界選手権に女子U23カテゴリーを設置「自転車競技の男女平等に一歩前進」

個人タイムトライアル

男子エリート(47.8km)

実施日:8月11日(49カ国から78選手が出場)

男子エリートの個人タイムトライアルを制したのはレムコ・エヴェネプール(ベルギー)。前年大会の『2022世界選手権ロード』では個人ロードレースで優勝し、ロード種目での2年連続となるアルカンシェル獲得を果たした。

2位はフィリポ・ガンナ。

トラック競技の個人パシュートにて2連覇を果たした選手。ロード個人タイムトライアルでは『2021世界選手権ロード』で世界王者に輝いており、2年ぶりの表彰台入りとなった。

順位 選手名 タイム
1位 レムコ・エヴェネプール EVENEPOEL Remco ベルギー 55:19.23
2位 フィリポ・ガンナ GANNA Filippo イタリア 55:31.51
3位 ジョシュア・ターリング TARLING Joshua イギリス 56:07.43

リザルト(PDF)

女子エリート(36.2km)

実施日:8月10日(55ヵ国から86選手が出場*)
※女子エリート・U23は同一のレースに出場し、表彰のみ個別。出場者数は2カテゴリーを合計した数字。

女子エリートの個人タイムトライアルを制したのは、アメリカ代表のクロエ・ダイガート。

8月3日に実施されたトラック競技・女子個人パシュートでも金メダルを獲得しており、『2023 UCI自転車競技世界選手権』で2つ目の金メダルを獲得した。

クロエ・ダイガート世界選ロード出場を断念「80%ではスタートに立てない」東京オリンピック銅メダリスト

ダイガートは2020年世界選手権ロード個人タイムトライアルでの落車事故により、東京2020オリンピック以降より戦線から離脱していた選手。手術やリハビリの末、トラック・ロードの2つの自転車競技で再びアルカンシェルを纏う、見事なカムバックを見せた。

オリンピックではチームパシュートにて銀1枚(2016)、銅1枚(2021)を手にしているダイガート。2024年パリでの金メダル獲得に期待がかかる。

順位 選手名 タイム
1位 クロエ・ダイガート DYGERT Chloe アメリカ 46:59.80
2位 グレース・ブラウン BROWN Grace オーストラリア 47:05.47
3位 クリスティーナ・チュワインバーガー SCHWEINBERGER Christina オーストリア 48:12.75

リザルト(PDF)

男子U23(36.2km)

実施日:8月9日(51ヵ国から79選手が出場)

順位 選手名 タイム
1位 ロレンツォ・ミレージ MILESI Lorenzo イタリア 43:00.46
2位 アレック・セガールト SEGAERT Alec ベルギー 43:11.73
3位 ハミッシュ・マッケンジー McKENZIE Hamish オーストラリア 43:51.25
23位 留目夕陽 日本 45:24.70

リザルト(PDF)

女子U23(36.2km)

実施日:8月10日(20ヵ国から23選手が出場)

順位 選手名 タイム(エリートでの順位)
1位 アントニア・ナイデルマイヤー NIEDERMAIER Antonia ドイツ 49:27.26(11位)
2位 セドリーヌ・カーボール KERBAOL Cedrine フランス 49:35.11(13位)
3位 ジュリー・デワイルド de WILDE Julie ベルギー 50:06.39(17位)

リザルト(PDF)

男子ジュニア(22.8km)

実施日:8月11日(42ヵ国から72選手が出場)

順位 選手名 タイム
1位 オスカー・チェンバレン CHAMBERLAIN Oscar オーストラリア 28:29.62
2位 ベン・ウィギンズ WIGGINS Ben イギリス 28:54.40
3位 ルイス・リーダー LEIDERT Louis ドイツ 29:03.73

リザルト(PDF)

女子ジュニア(13.5km)

実施日:8月10日(26ヵ国から42選手が出場)

順位 選手名 タイム
1位 フェリシティ・ウィルソン=ハッフェンデン WILSON-HAFFENDEN Felicity オーストラリア 19:31.51
2位 イザベル・シャープ SHARP Isabel イギリス 19:48.10
3位 フェデリカ・ヴェントゥーリ VENTURELLI Federica イタリア 20:00.81

リザルト(PDF)

チームタイムトライアル 混合リレー(40.3km)

実施日:8月8日(21ヵ国*から108人が出場)
※UCIワールドサイクリングセンターからも1チームが参加した(14位)

順位 選手名 タイム
1位 スイス 男子 ステファン・ビッセガー
シュテファン・キュング
マウロ・シュミット
BISSEGGER Stefan
KUNG Stefan
SCHMID Mauro
54:16.20
女子 エリーズ・シャベイ
ニコール・コーラー
マーレン・ローセル
CHABBEY Elise
KOLLER Nicole
REUSSER Marlen
2位 フランス 男子 ブルーノ・アルミライル
レミ・カヴァニャ
ブライアン・コカール
ARMIRAIL Bruno
CAVAGNA Remi
COQUARD Bryan
54:23.28
女子 オドレイ・コルドン
セドリーヌ・カーボール
ジュリエット・ラブー
CORDON RAGOT Audrey
KERBAOL Cedrine
LABOUS Juliette
3位 ドイツ 男子 ミゲル・ハイデマン
ヤニック・シュタイムレ
マキシミリアン・ヴァルシャイド
HEIDEMANN Miguel
STEIMLE Jannik
WALSCHEID Maximilian Richard
55:07.51
女子 リカルダ・バーレンファインド
リサ・クレイン
フランチスカ・コーク
BAUERNFEIND Ricarda
KLEIN Lisa
KOCH Franziska

リザルト(PDF)

【ロードレース】シクロ・トラック競技の世界王者が活躍

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