昨日の男子ロードレースに続き、2021年7月25日は女子ロードレースが行われた。
男子ロードレースと同じく武蔵野の森公園をスタートし、富士スピードウェイにフィニッシュするコースだが、男子で走ったコースから上りの部分を大きくカットした総距離147㎞、獲得標高2692mで争われた。
リアルスタートから逃げに出た5人は残り距離数が減るとともに人数を減らしていく。
最後に残ったアンナ・キーセンホーファー(オーストリア)は1人になっても集団とのタイム差を3分ほどでキープした。
無双かと思われたオランダ
レース中盤から優勝候補のオランダチームが圧倒的な強さを見せつけて追走に出るが、キーセンホーファーには追いつかなかった。
UCIワールドチームにも所属しておらず、今までワールドツアーなど目立った勝利の戦績もなかったキーセンホーファー。強豪揃いの集団からそのまま逃げ切って一番にフィニッシュラインを切り、大金星を挙げた。
最終盤の富士スピードウェイで単騎で飛び出したアンネミク・ファンフルテン(オランダ)は前にキーセンホーファーがいることに気付かぬまま2着でのフィニッシュとなった。
日本から出場した與那嶺恵理は21位、金子広美は43位でそれぞれフィニッシュ。
女子ロードレース リザルト
1位 | アンナ・キーセンホーファー | オーストリア | 3時間52分45秒 |
2位 | アンネミク・ファンフルテン | オランダ | +1分15秒 |
3位 | エリサ・ロンゴ・ボルギーニ | イタリア | +1分29秒 |
4位 | ロッテ・コペツキー | ベルギー | +1分39秒 |
5位 | ジュリエット・ラボウス | フランス | +1分46秒 |
21位 | 與那嶺恵理 | 日本 | +2分28秒 |
43位 | 金子広美 | 日本 | +8分23秒 |
Text : 滝沢佳奈子(サイクルスポーツ)
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