上り区間で一気にペースアップ

レースはスタートと同時にアタック合戦が始まるも、10kmを過ぎるまでは逃げが決まらない。

残り140km付近でポーランドの選手が単独でアタックすると、集団からの抜け出しに成功する。そして残り135km付近でコロンビアの選手がこの逃げに加わり、レース展開は落ち着きを見せた。

ここからは逃げる2人、追うメイン集団という形でレースが淡々と進む。

2018ロード世界選手権女子エリートロードレースで逃げる2人の選手

引用:UCI

残りおよそ115kmに差し掛かったところで、メイン集団からデンマークとフィンランドの選手が飛び出し、逃げる先頭を追いはじめる。この時点で先頭とメイン集団との差はおよそ4分に広がった。

そして、周回コース前のグナーデンバルトの上りに入ると、追走の2人はメイン集団に追いつかれてしまう。その直後には逃げていた2人うちの1人、ポーランドの選手もメイン集団に吸収された。こうして、逃げているのはコロンビアの選手1人のみとなった。

この時点でメイン集団はおよそ50人程度に絞られてしまう。この中には日本の與那嶺恵理の姿もあったが、金子広美唐見実世子の2人はメイン集団から遅れてしまっていた。

残り77km地点で、残り1人の逃げも追いつかれ、レースはさらにペースアップする。しかし、そこから再び4人の選手が抜け出し、レースは逃げる4人と追うメイン集団という形に変化した。

周回コースの最初の上りに入るとメイン集団は20人ほどに絞られてしまう。この時点で與那嶺はメイン集団から遅れている。

単独でトップになると後続を突き放す