ブエルタ・ア・エスパーニャ2018は3週間にわたる激戦が終わり、サイモン・イェーツ(イギリス/ミッチェルトン・スコット)が総合優勝を掴んだ。過去にグランツールで総合表彰台の経験のない彼の勝利は意外と言えるかもしれない。しかしながら、第2週を終えた段階での総合首位がそのまま優勝したという結果は、過去のブエルタと比較しても大きな番狂わせだというわけではなかった。
だが、総合2位と3位に関しては、最後の山岳勝負となった第20ステージにおいて、大きく順位が入れ替わる展開となった。
選手名 | 第2周終了時点総合順位 | 最終総合順位 | 変動 | |
アレハンドロ・バルベルデ | 総合2位 | → | 総合5位 | -3 |
ステフェン・クライスヴァイク | 総合3位 | → | 総合4位 | -1 |
エンリク・マス | 総合4位 | → | 総合2位 | +2 |
ミゲルアンヘル・ロペス | 総合5位 | → | 総合3位 | +2 |
過去のブエルタやツール・ド・フランスでと比べても、ここまでの大きな順位の変動はそう多くない。 なぜ、今回のブエルタでは、これだけの大きな順位変動が起こったのか。逆転劇を許した要因は何だったのか。第3週、とくに第20ステージを振り返りつつ、分析していきたい。
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