2018年5月24日〜5月27日までの4日間で開催されるジュニアネーションズカップTour du Pays de Vaudが始まった。チームタイムトライアル(TTT)と個人タイムトライアル(TT)を含めて全5ステージ制で行なわれ、20チーム(19のナショナルチーム)が参加する。ジュニアの国際レースとして伝統があり、今年で50周年のメモリアル大会となる。
日本ナショナルチームからは以下6名の選手が出走した。
【小野寺慶、香山飛龍、日野凌羽、中村龍吉、道見優太、宇佐美颯基】
第1ステージはローザンヌの観光の中心となるレマン湖近くの4.5kmの周回コースで争われた。15%の勾配の登り区間が300mあるが、特に難しいコーナーはなく、力勝負のコースであった。今回TTを得意とする選手のいない日本チームは、レース前から選手同士で先頭交代の順番、牽く区間、登りのペース配分などを密に話し合いチームワークで好タイムを狙った。
ラスト1kmでのタイムロス、悔しいさを噛みしめる
スタートして最初の区間を日野、中村がスピードに乗せてからペースを作った。急勾配の登りはじめを宇佐美、そして道見がペースを保つ。頂上からの緩い下り、平坦、下りのスピードの必要な区間を小野寺、香山が強力に牽引する。
ラスト1kmの最終コーナーからのほぼ直線平坦区間で既に4名になっていたチームを香山、小野寺でペースを上げるが、ここでチームが分解していまう。そこから隊列を戻すまでにタイムを失ってしまい、日本チームは4.5kmを5分54秒でフィニッシュ。優勝したオランダチームとは22秒差の14位となった。
レース後、選手たちは「ラスト1kmでのタイムロスがなければ、12位まで順位を上げることが出来た」と悔しがった。
レース中、もっと声を掛け合っていれば修正できた箇所もあり、TTTを走る機会のないジュニア選手らは、選手間のコミュニケーションの重要性を再確認した。
競技結果
第1ステージ 4.5km TTT
1位 オランダ 5分32秒
2位 デンマーク 1.34秒差
3位 チェコ 5秒38差
14位 日本 22秒03差
Text:柿木孝之(JCF強化コーチ)
原文:JCF
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