現在開催中のUCIアジアツアー『Tour of JAPAN ツアー・オブ・ジャパン』に参戦していた新城幸也選手が昨日行われた第3ステージで落車した。
スタート地点まで出走する意思
怪我の状態は左肩、肩峰(けんぽう)骨折・左目の上下裂傷・上唇の裂傷・上半身の擦過傷だったが、痛みが酷くないとのことだったため、本日のスタート地点まで、新城選手は出走することを考えていた。
新城幸也「自分にも、まだできることがある」裂傷、骨折するも第4ステージ走行の意思/ツアー・オブ・ジャパン 第3ステージレポート Teamユキヤ通信NO.32
しかし、当日はあいにくの雨。さらに左目の腫れが引かず、このままでは視界も心配という状況に、同行していたチームドクターから「この状況でレースを走らせるわけにはいかない。」と説得された。
監督やチームメイトとも相談し、最後は新城選手自身の判断で「これ以上チームに迷惑をかけることになってはいけない」と止むを得ず、第4ステージリタイアという苦渋の決断を下したのだった。
以下、新城選手のコメント。
ツアー・オブ・ジャパンじゃなかったら、昨日リタイアしていた
ご心配をおかけしております。そして、楽しみにしていて下さった皆さん、ごめんなさい。
本当にギリギリまで迷いましたが、今日はスタートしないという判断をしました。ここでレースを去るのは本当に悔しいです。脚が元気なので、もしかしたら走れるのではないかと、なかなか諦められませんでした。
もし、このレースがツアー・オブ・ジャパンじゃなかったら、昨日の時点でリタイヤしていました。しかし、この先のステージでも楽しみに待っていて下さる皆さんがいて、自分にもチームにも大きな優勝というチャンスがあるという思いから、ここまで悩みました。
まだまだツアー・オブ・ジャパンは続きますし、チームメイトが頑張っているので、引き続き、応援よろしくお願いします。
しっかり治療し、また元気に戻ってきます。
Text:飯島美和
Team ユキヤ通信 2018 №33 23,May ,2018 INABE JAPAN
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