現在開催中のUCIアジアツアー『Tour of JAPAN ツアー・オブ・ジャパン』第3ステージいなべでの新城幸也の現場レポートをお届けする。
落車、負傷も自らレースを続行
まず、新城幸也がレース序盤に他の選手にハンドルを当てられ、落車し怪我を負ったことをご報告しなければならない。
新城は左顔面、肩から流血しながらも自分の意思でレースを続行し、チームメイトのリーダージャージを守るべく、集団の先頭でレースを展開させた。
この勝利はユキヤに捧げる
その熱意に応え、リーダージャージのグレガ・ボレ(スロベニア)は、見事第3ステージ優勝。
グレガ・ボレは優勝インタビューで、
この勝利はユキヤをはじめ、チームメイトのおかげ。彼は落車し、怪我を負ってからもチームのためにとても良く働いてくれた。この勝利はユキヤに捧げる。
と、真っ先にコメントした。
裂傷と骨折の診断
新城はグレガのコメントを聞きながら、トップから2分53秒遅れの49位でフィニッシュした。その後、病院での精密検査を受け、診断結果は左目上下の裂傷、上唇の裂傷、左肩肩峰骨折、と診断された。
以下、新城幸也選手のレース後のコメント。
貢献できて良かった
まずはチームメイトの優勝がうれしいです!!貢献出来て良かった。そして、皆様にご心配をおかけしておりますが、痛みもなく、ドクターやチームの監督とも話し合い、明日のステージはスタートしてみるつもりです。
大きなチャンス、まだできることがある
明日のステージは、チームにとっても、一人でも多くの選手を残しておいた方が有利な平坦基調なので、自分にもまだできることはあります。
もちろん、自分の身体に責任を持って判断しますが、この時期にレースをリタイアするということは、単純にツアー・オブ・ジャパンが終わる、というとこではなく、自分にとって勝負となる今シーズンで、やっと掴みかけた大きなチャンスをすべて失うということになります。
落車の原因、二度と起こらないように
この落車の原因となった選手の動きは、集団の中ではあってはならないもので、自分にぶつかってきた選手本人がそれをきちんと反省し、自分本位に勝手な動きで、二度とこのようなことが起こらないように、レースを学んでほしいです。
と、語っている。
また、大会の模様はスポーツブルで生配信されている。
Text:飯島美和
Team ユキヤ通信 2018 №32 22,May ,2018 INABE JAPAN
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