イギリス女子ロード選手のエリザベス・ダイグナンが2023年の大英帝国勲章を叙勲した。

この記事ではエリザベス・ダイグナンの実績とともに、叙勲した選手本人や関係者らのコメントをご紹介していく。

大英帝国勲章とは?

イギリス王室から各年に活躍した人・団体に送られる勲章のこと。学問や平和に加え、芸能や文化・スポーツなど様々な分野における活躍が対象となっている。またイギリスだけでなく、世界各国の人・団体が叙勲対象となっており、過去には日本人からの叙勲者も選ばれている。

以下のように、勲章は上から5等級に分類されている。

・コンパニオンズ・オブ・オーナー勲章
・男性:ナイト/女性:デイム(騎士の爵位。「サー/デイム」の敬称の使用が認められる)
・コマンダー(CBE、司令官)
・オフィサー(OBE、将校)
・メンバー(MBE、団員)

(左)ジェイソン・ケニー(右)ローラ・ケニー

2022年には、自転車競技においてイギリス選手史上最多となるオリンピック金メダルを獲得したジェイソン・ケニーや、同じく3大会連続で金メダルを獲得したローラ・ケニーが「ナイト/デイム」を叙勲(2022年)。

同じく東京パラリンピックで活躍したイギリス人選手、ジョディー・カンディはCBE、カディーナ・コックスはOBEを叙勲している。

そして今回エリザベス・ダイグナンはMBEの叙勲者に選ばれた。

参照:「New Year honours List 2023」
出典:BBC

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エリザベス・ダイグナン略歴

1988年生まれのイギリス女子選手。キャリアの初期はトラック競技で活躍し、2007年『UECヨーロッパ選手権トラックU23』のスクラッチで優勝、エリートデビュー後の2009年にはトラックワールドカップ*や『世界選手権トラック』のチームパシュートで優勝し、アルカンシェルを獲得した。

※トラックワールドカップ:ネーションズカップの前身

2010年頃からはロード種目に主軸を置き換えたダイグナン。自国開催の2012ロンドンオリンピックでは、個人ロードレースで銀メダルを獲得。コモンウェルスゲームズ(2014)での同種目金メダルでさらに勢い付くと、『2015世界選手権ロード』では見事初優勝を飾り、ロードでも世界一に。その後も多くの名だたるロードレースで優勝を重ねることとなる。

2021年には女子初開催となった『パリ〜ルーベ ファム』にて優勝。凸凹の石畳を走る超過酷なレースとして有名なパリ〜ルーベの初代女王に輝いた。

参照:British Cycling

出産後も世界トップで活躍

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