イギリス人史上最多のオリンピックメダル獲得数を誇る、男子トラック短距離選手、ジェイソン・ケニーが現役を引退し、イギリスナショナルチームのコーチに就任することが正式に発表された。
King Kenny? 👑 We just call him coach…
Britain’s greatest Olympian starts his next chapter. Thank you, Sir Jason.
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— British Cycling (@BritishCycling) February 24, 2022
イギリス車連によると、チームのパリ2024オリンピックに向けた活動継続に伴い、ジェイソン・ケニーがイギリス男子短距離種目のコーチに就任するとのこと。
そこで、本記事ではジェイソン・ケニーの選手キャリアについて、その功績とともにご紹介していく。
ジェイソン・ケニー略歴
1988年3月23日生まれ、イギリス・ボルトン出身のトラック競技・短距離選手。
ジュニア時代からトラック世界選手権などで優勝。エリートカテゴリーデビュー後も、イギリス代表として活躍を続けた。
特にオリンピックでは輝かしい実績を残しており、20歳で初出場した北京開催(2008年)から東京開催(2021年)までの4大会に出場を果たし、全大会で金メダルを獲得。金メダル獲得枚数、およびメダル獲得枚数においてイギリス人史上最多の記録を樹立した。
2016年にはイギリスチームの女子中長距離選手として活躍していたローラ・トロット(旧姓)と結婚。その後も”ケニー夫妻”としてオリンピックやトラックワールドカップなどでメダルを量産。
夫婦ともに金メダル獲得となった「東京2020オリンピック」後には、イギリス王室から”ナイト”・”デイム”の爵位がそれぞれ授与されている。
トラック競技界を超え、まさにイギリスのスポーツ界に名を刻んだスター選手だ。
参照:Olympics.com
主要大会での実績
開催年 | 大会名 | 種目 | 順位 | 開催地 |
2008年 | オリンピック | チームスプリント | 優勝 | 北京 |
スプリント | 2位 | |||
2009年 | 世界選手権 | チームスプリント | 2位 | プルシュクフ |
大陸選手権 | チームスプリント | 2位 | ミンスク | |
ケイリン | 2位 | |||
スプリント | 2位 | |||
2010年 | 大陸選手権 | ケイリン | 優勝 | プルシュクフ |
2011年 | 世界選手権 | チームスプリント | 3位 | アペルドールン |
スプリント | 優勝 | |||
2012年 | オリンピック | チームスプリント | 優勝 | ロンドン |
スプリント | 優勝 | |||
世界選手権 | スプリント | 2位 | メルボルン | |
ケイリン | 3位 | |||
2013年 | 世界選手権 | ケイリン | 優勝 | ミンスク |
大陸選手権 | ケイリン | 2位 | アペルドールン | |
スプリント | 3位 | |||
2016年 | オリンピック | チームスプリント | 優勝 | リオ・デジャネイロ |
スプリント | 優勝 | |||
ケイリン | 優勝 | |||
世界選手権 | スプリント | 優勝 | ロンドン | |
2018年 | 世界選手権 | チームスプリント | 2位 | アペルドールン |
2019年 | 大陸選手権 | チームスプリント | 2位 | アペルドールン |
2020年 | 世界選手権 | チームスプリント | 2位 | ベルリン |
2021年 | オリンピック | チームスプリント | 2位 | 東京 |
ケイリン | 優勝 |
その他大会での実績
国内選手権:12回優勝
ワールドカップ:メダル18枚(金6・銀7・銅5)
コモンウェルスゲームズ:メダル2枚(銀2)
参照:British Cycling、Cycling Archives