2022年に出場した主要大会

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強化指定A

2022年の主要大会に出場した日本選手6人のうち、「強化指定A」に選ばれている2選手の成績をまずご紹介。

女子C3クラスの杉浦佳子と男子C2の川本翔大。世界選手権ではこの2選手が、日本選手として表彰台を獲得している。

川本翔大(男子C2)

川本翔大, 3km個人パシュート, パラサイクリング, 2021全日本トラック

1996年生まれ広島県出身の男子選手。東京パラリンピックではトラック競技3000mパシュートにて世界新記録を樹立するも、その後出走したフランスのアレクサンドル・ルオテに塗り替えられ、結果も4位とメダルまであと一歩届かなかった川本。

川本翔大, 3km個人パシュート, パラサイクリング, 2022全日本選手権トラック

それから約1年後の出場となった『2022パラサイクリング世界選手権トラック』では、3種目で銀メダルを獲得する好成績を残した。

ちなみに本大会の男子C2では全種目をアレクサンドル・ルオテが制覇している。さらに1kmTT、3km個人パシュート及びオムニアムに含まれている200mFTTの全タイム計測種目では世界記録を更新。自国開催のパリオリンピックに向け、川本とともに成長し続けている強敵だ。(200mFTTでも川本は2位に位置している)

競技 種目 大会 順位
トラック 1kmTT 世界選手権 2位
全日本選手権(C2-5) 1位
3km個人パシュート 世界選手権 2位
全日本選手権(C2-5) 1位
スクラッチ 世界選手権 7位
オムニアム 世界選手権 2位
ロード 個人ロードレース 世界選手権 13位
ワールドカップ第1戦 14位
ワールドカップ第2戦 14位
ワールドカップ第3戦 DNF
個人タイムトライアル 世界選手権 11位
ワールドカップ第1戦 8位
ワールドカップ第2戦 10位
ワールドカップ第3戦 6位
全日本選手権(C1-5) 2位

※C2-5:C2クラス〜C5クラスを合同で実施
※C1-5:C1クラス〜C5クラスを合同で実施

銀メダル5枚の快挙、世界新記録も更新!/『2022パラサイクリング世界選手権トラック』フランス

杉浦佳子(女子C3)

杉浦佳子, 500mTT, パラサイクリング, 2022全日本選手権トラック

1970年生まれ静岡県出身の女子選手。東京パラリンピックにも出場し、ロードレース・タイムトライアルにて金メダルを獲得した。

2022年の全日本選手権では全出場種目で優勝。ロードのワールドカップでも全3大会で表彰台に登り、金メダル3枚を獲得した。その後挑んだ世界選手権ロードでもロードレース種目で優勝し、見事アルカンシェルを勝ち取った。

杉浦佳子, 3km個人パシュート, パラサイクリング, 2022全日本選手権トラック

シーズン最終戦となった世界選手権トラックでは出場した両2種目で銀メダル。500mTTでは予選にて世界新記録を樹立するも、決勝にて0.5秒の差で2位となった。

東京パラリンピック後もトラック・ロードの両競技で世界トップの結果を残している杉浦。2024パリパラリンピック出場となれば53歳での出場となる。

競技 種目 大会 順位
トラック 500mTT 世界選手権 2位
全日本選手権(C2-3) 1位
3km個人パシュート 世界選手権 2位
全日本選手権(C2-3) 1位
ロード 個人ロードレース 世界選手権 1位
ワールドカップ第1戦 1位
ワールドカップ第2戦 1位
ワールドカップ第3戦 2位
個人タイムトライアル 世界選手権 2位
ワールドカップ第1戦 3位
ワールドカップ第2戦 1位
ワールドカップ第3戦 2位
全日本選手権(C2-3) 1位

※C2-3:C2クラス〜C3クラスを合同で実施

杉浦佳子がロードレースで世界チャンピオンに!/『2022パラサイクリング世界選手権ロード』カナダ・ベーコモー

強化指定B

4選手が登録されている強化指定B。うち藤井美穂と藤田征樹は東京パラリンピックにも出場した選手だ。

川本・杉浦とともに世界選手権やロードのワールドカップにも出場した4選手。2023年も国内外でのレースを戦い、2024パリパラリンピック出場を目指す。

木村和平(男子B・タンデム)

木村和平 三浦生誠, 1kmTT, パラサイクリング, 2022全日本選手権トラック

(左)木村和平(右)三浦生誠(パイロット) ※アジア選手権、ワールドカップでは平安山良希がパイロットを務めた

競技 種目 大会 順位
トラック スプリント 世界選手権 6位
アジア選手権 1位
1kmTT 世界選手権 5位
アジア選手権 1位
全日本選手権 1位
4km個人パシュート 世界選手権 11位
アジア選手権 1位
ロード 個人ロードレース ワールドカップ第1戦 10位
ワールドカップ第2戦 7位
個人タイムトライアル ワールドカップ第1戦 13位
ワールドカップ第2戦 14位

木村・平安山ペア出場全種目で金メダル獲得 パラサイクリング結果まとめ/アジア選手権トラック2022・ニューデリー

福井万葉(男子T2)

UCI 2022パラサイクリング世界選手権 ロード, UCI 2022 Para-Cycling World Championships Road
競技 種目 大会 順位
ロード 個人ロードレース 世界選手権 9位
ワールドカップ第1戦 11位
ワールドカップ第2戦 7位
ワールドカップ第3戦 7位
個人タイムトライアル 世界選手権 10位
ワールドカップ第1戦 13位
ワールドカップ第2戦 4位
ワールドカップ第3戦 8位
全日本選手権 1位

藤井美穂(女子C2)

藤井美穂, 500mTT, パラサイクリング, 2021全日本トラック
競技 種目 大会 順位
トラック 500mTT 全日本選手権(C2-3) 2位
3km個人パシュート 全日本選手権(C2-3) 2位
ロード 個人ロードレース ワールドカップ第1戦 7位
ワールドカップ第2戦 5位
個人タイムトライアル ワールドカップ第1戦 7位
ワールドカップ第2戦 5位
全日本選手権(C2-3) 2位

※C2-3:C2クラス〜C3クラスを合同で実施

日本記録、続々更新 パラサイクリング結果まとめ/2022全日本選手権トラック 伊豆ベロドローム

藤田征樹(男子C3)

藤田征樹, 3km個人パシュート, パラサイクリング, 2021全日本トラック
競技 種目 大会 順位
ロード 個人ロードレース 世界選手権 DNF
ワールドカップ第1戦 7位
ワールドカップ第2戦 5位
ワールドカップ第3戦 4位
個人タイムトライアル 世界選手権 10位
ワールドカップ第1戦 4位
ワールドカップ第2戦 7位
ワールドカップ第3戦 3位
全日本選手権(C1-5) 1位

※C1-5:C1クラス〜C5クラスを合同で実施

3年ぶりの有観客、0.00秒差の超激戦も 全日本ロード・リザルト/2022全日本選手権ロード・パラサイクリング

強化指定選手:日本パラサイクリング連盟「強化選手」

2023年 パラサイクリング主要大会

2023年のパラサイクリンングはロードワールドカップより開幕。その後トラック・ロードの全日本・アジア選手権が開催される。

そして8月には、13の自転車競技の世界選手権が一斉に開催される『UCI自転車競技世界選手権』が初の試みとして実施される。パラサイクリングのトラック・ロードも本大会に含まれており、トラック競技やロード、マウンテンバイクやBMXなどの世界選手権と合同で開催される。

2024パリオリンピック・パラリンピックの出場枠獲得に向け、非常に重要となる本大会。より多くの注目が集まるだろう。

日程 大会 開催地
4月20日〜23日 ロードワールドカップ第1戦 未定
5月4日〜7日 ロードワールドカップ第2戦 オステンド(ベルギー)
5月12日〜15日 全日本選手権トラック 伊豆ベロドローム
5月26日〜29日 ロードワールドカップ第3戦 アラバマ ハンツビル
(アメリカ)
6月7日 アジア選手権ロード タイ(ラヨーン)
6月22日〜25日 全日本選手権ロード 未定
6月26日〜27日 アジア選手権トラック ニライ(マレーシア)
8月2日〜8日 UCI自転車競技世界選手権
(トラック・ロード)
グラスゴー(イギリス)

パラサイクリングに関する記事はこちら