アジア選手権トラック2018の男子ケイリンで、河端朋之が昨年の世界王者アジズルハスニ・アワンらを下し、金メダルを獲得した。2017年大会では脇本雄太が優勝、2年連続で日本人がアジア王者となった。

この結果、2月28日から開催される世界選手権のケイリン種目で、河端はアジアの大陸チャンピオンとしての出場枠を獲得した。

予選

男子ケイリンに日本から渡邉一成、河端朋之の2名が出場。今大会、男子ケイリンのエントリーは24人。6人ずつ4組に分かれた。

1回戦を通過できるのは各組上位2人のみ。それ以外は敗者復活戦にまわる。

渡邉一成は1組、河端朋之は3組、そして地元マレーシアの英雄アジズルハスニ・アワンが4組と分かれた。

日本ナショナルチームの短距離コーチ、ジェイソン・ニブレット氏は、今回日本チームの強敵となる可能性があるのは、韓国、中国、地元マレーシアのアワンの名を挙げていた。

予選1組、渡邉一成

予選1組の渡邉一成はペーサー退避後、最後尾から追い上げる。ラスト1周を切り、3番手から更に前を伺うも、2番手にいたイランの選手に牽制されて外に膨らんでしまう。

渡邉一成は外に膨れたまま、1回戦通過ラインの上位2人には入ることができず、敗者復活戦へまわることとなった。

尚、渡邉を牽制したイランの選手にはコミッセール(審判)から警告が下されたが、降格扱いにはならなかった。

男子ケイリン 予選1組 結果

順位 チーム 選手名 タイム
1 韓国 IM Chaebin 10.234
2 イラン DANESHVARKHOURRAM Mohammad +0.083
3 日本 渡邉一成 +0.309
4 香港 LAW Tsz Chun +0.62
5 インド SINGH Ranjit +1.343
6 インドネシア ADMADI Puguh +2.094

予選3組、河端朋之

予選3組、河端朋之は出走前のくじ引きにより先頭位置を獲得しスタート。ペーサー退避後も様子を見ながらレースは進む。

ラスト2周、韓国の選手が河端朋之をかわし先頭へ出る。しかし河端朋之は先頭の韓国と間を取りながら他の選手と後方で様子をみる。

ラスト1周となり河端朋之が再び韓国の選手をかわして先頭へ。そしてそのまま1着でフィニッシュ。2回戦へと駒を進めることになった。

男子ケイリン 予選3組 結果

順位 チーム 選手名 タイム
1 日本 河端朋之 10.o55
2 カザフスタン VORZHEV Pavel +0.077
3 韓国 PARK Jeone +0.323
4 イラン ALI ASKARI Ali +0.607
5 中国 LUO Yongjia +1.008
6 ウズベキスタン SEVASTYANOV Semyon +4.653

敗者復活戦