『2023 UCIトラックネーションズカップ第1戦・ジャカルタ大会』の最終日、2月26日に女子ケイリンが行われた。日本から出場した佐藤水菜(ナショナルチーム)が自身初となるネーションズカップの優勝、そして梅川風子(チーム楽天Kドリームス)が銅メダル獲得を果たした。日本勢の活躍を中心に嬉しいニュースをお届けしたい。

『2023 UCIトラックネーションズカップ第1戦・ジャカルタ大会』は2023年2月23日から26日の日程で実施された。女子ケイリンには世界各国から42人が出場。2021、2022世界選手権と2年連続でチャンピオンとなっているリー ソフィー・フリードリッヒ(ドイツ)、2年連続銀メダルを獲得している佐藤水菜(日本)、スプリントで大会3日目に優勝したマチルド・グロなど精鋭が集った。

日本からは梅川風子(チーム楽天Kドリームス)、太田りゆ(ナショナルチーム)、佐藤水菜(ナショナルチーム)の3人が出場。

勝ち上がりは1回戦は各組7人からの1着上がり、敗者復活戦で各組1着上がり、準決勝は3着までが決勝へ。

圧倒した佐藤、強敵との勝負を制した太田

1回戦4組に出場した太田りゆ。最終周回で3番手から仕掛けて、先行していたローリン・ジェネストと写真判定の際どい先着争いとなったが、1着となり準決勝進出を決めた。

5組に出場した梅川は残り2周で先頭に出るが、最終周回でかわされてしまい、3着で敗者復活戦回りへ。

6組には佐藤水菜。最終周回では4番手から発進する形となるが、2コーナーを抜けると他の選手たちを千切って爆走。圧倒的な力を見せて準決勝進出となった。

女子ケイリン1回戦結果PDF

先行逃げ切り 梅川の本領発揮

敗者復活戦。残り2周を切って2番手から仕掛けた梅川。残り1周半で前に出ると他の選手たちを置いていき、一気に先行体制へと入る。最終周回もスピードは緩まず逃げ切っての1着。準決勝へと駒を進めた。

女子ケイリン敗者復活戦結果PDF

準決勝

2組12人が出走するレース。各組3着までが決勝へと進む。

1組に入ったのは太田。相手は以下の通り:
クリスティーナ・クロナン(オーストラリア)
チャウ・リンイン(中国)
マーサ・バヨナ(コロンビア)
ヘッティ・ファンデルヴォウ(オランダ)
エルレス・アンドリュース(ニュージーランド)

最後尾からのレースとなった太田は、アンドリュースを前にして残り2周から位置を上げていく。最終周回へ入った時点でクロナンが内側、太田が外側で2番手争いとなる。

残り半周を過ぎると太田の後ろからファンデルウォウとバヨナが追い上げ、フィニッシュラインはアンドリュース、クロナン、ファンデルヴォウの順で駆け抜けた。太田は後方で5着となり、7-12位決定戦へと回る。

2組には佐藤と梅川。
相手は以下の通り:

マチルド・グロ(フランス)
エマ・フィヌカン(イギリス)
エマ・ヒンツェ(ドイツ)
オーラ・ウォルシュ(ポーランド)

レースの並びはフィヌカン、ウォルシュ、佐藤、グロ、梅川、ヒンツェの順。

残り3周を切って、佐藤が動き出すと、3番手から先頭へ。少し遅れてグロ、梅川が外から上がってくると、佐藤は2人を前に出し、最終周回前の並びはグロ、梅川、佐藤、そして佐藤の横からフィヌカンが仕掛けてくる展開。

残り半周をきって佐藤が外に出ると、空いた内からはウォルシュが攻めてくる。フィニッシュはグロ、梅川、そして3着が佐藤とウォルシュで争われたが、僅差で佐藤が先着。梅川と佐藤が揃って決勝の舞台へと上がる。

女子ケイリン準決勝結果PDF

決勝 佐藤が金、梅川が銅

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