梅川風子が元世界チャンピオンを撃破してジャパントラックカップ I のトップに輝く活躍を見せた。
ジャパントラックカップ(JAPAN TRACK CUP)。JCFが主催する年内唯一の大会が7月28日~31日の日程で実施されている。初日となった28日には女子スプリントが行われた。
女子スプリントには12人が出場。この種目で2019年の世界チャンピオンとなったリー・ワイジー(李慧詩:香港)、日本からは2022年のアジアチャンピオンとなった太田りゆ(チームブリヂストンサイクリング)、2021年日本チャンピオンの梅川風子(チーム楽天Kドリームス)、2021世界選手権ケイリンで銀メダルの佐藤水菜など、アジアのトップを争うメンバーが集結した。
予選:200mフライングタイムトライアル
予選トップ4は以下の通り:
注目の4人がトップ4となった。
準決勝:太田りゆ vs リー・ワイジー
事前のインタビューで「どれだけリー・ワイジーと戦えるのかが知りたい」と語っていた太田のレース。
1本目は太田が後ろから攻める形となるが、残り1周を前に一気に加速した太田が前に出て残り半周。後ろからリー・ワイジーが並びかけてくるが、最後は太田が先着し1本目を獲った。
2本目は太田が前、リー・ワイジーが後ろでレースが進み、残り1周で内側からリー・ワイジーが攻めていく。前にいた太田が進路をふさぐような流れで内側に入ると、2人が接触してしまう。幸い落車にはならなかったが、その後は太田が先着フィニッシュした。しかし、太田の走行に違反があったとして2本目はリー・ワイジーが得て、決勝を賭けた勝負は3本目へ。
レースは先の2本と変わり、ゆったりと1周が進んでいく。後ろ攻めとなった太田だが、1周回を終えるタイミングで位置が入れ替わり、太田が前に出ると両者のペースが上がっていく。残り1周を切ってフル加速していく両者は横並びになって最終ストレートへ。最後はリー・ワイジーが直線での勝負を制し、決勝進出を決めた。
準決勝:梅川風子 vs 佐藤水菜
1本目、レースは前に佐藤、後ろに梅川で進んでいき、ラスト1周。3コーナー辺りで外から梅川が並びかけるが、フィニッシュは両者ほぼ同時となる。判定の結果、1本目は梅川が得た。
2本目は梅川が前、佐藤が後ろでレースは進む。お互いの距離が大きく開いて残り1周。梅川が全力で駆けていくと、最終ストレートでも佐藤が追いつかず、梅川が先着。梅川がストレートで決勝進出を決めた。