風洞実験って?何ができるの?

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「2024パリ」「2028LA」に向けて

イーサン・ハイター, HAYTER Ethan, オリバー・ウッド, WOOD Oliver, イーサン・バーノン, VERNON Ethan, ダニエル・ビッガム, BIGHAM Daniel, GBR, Men's Team Pursuit, 2022 Track World Championships, Saint-Quentin-en-Yvelines, France

今回新たにオープンした風洞実験施設は、2024年にパリ、2028年にロサンゼルスで開催されるオリンピック・パラリンピックに向け、選手たちのさらなるパフォーマンス向上に貢献していくことを目指して建てられたもの。

しかし、イギリス自転車競技連盟が目指しているのはそれだけではない。

独自の”サイクリング育成プログラム”や新機材の開発などに、この風洞実験施設を活用することも検討している。

イギリスナショナルチーム 東京オリンピックに向けた新型バイク「Lotus/Hope HB.T」を発表

イギリスチームと言えば、オリンピック・パラリンピックが開催される度に、新たな機材などを導入し、多くのメダルを勝ち取っていくイメージが強い。今回お披露目となったのは”実験施設”。そんな新機材をさらに開発していく土台とも言える場所だ。

過去のオリンピックを振り返る 2012年ロンドン開催

オープンセレモニー出席者コメント

Stephen Park氏

(イギリスナショナルチーム・パフォーマンスディレクター)

「イギリス自転車競技の拠点であるマンチェスターに最先端のウィンドトンネルを持つことで、才能ある選手たちがベストを尽せるよう支援できます。これは我々の最優先事項であり、先日の『2022世界選手権トラック』で活躍した選手たちのように、世界をリードする成績やパフォーマンスを出し続けていけることを目指しています。

MIHP内にあるエディハドキャンパスとの協力関係はいつも素晴らしいものです。エリート・アマチュアスポーツや世界屈指のヘルスケアの分野で活躍する人材が、エリート選手や地元のコミュニティの方々に対して、最先端のケアを施してくれます。そんな場所に設置されたウィンドトンネルは、我々のライダーやトレーニングプログラム全体に大きなメリットをもたらしてくれることでしょう。

Halfords社*のおかげで、私たちは自転車競技におけるエアロダイナミクス(空気力学)や、そのパフォーマンスへの影響についての理解を今後も深めていくことができます。誇りと共に我々の国を代表する選手たちへ、より良いサービスを提供していけるでしょう。

本施設の導入は、イギリスチーム・選手のためのトレーニング設備をより充実させるものです。UK Sport*を通じてNatinal Lottery*からイギリスチームに行われる投資に対しても、より高い価値を示していくことができるでしょう」

Halfords社:本施設の開設に寄付した、イギリスの大手自転車ショップ。
UK Sport:イギリスのスポーツ興進のための公共機関
National Lottery:イギリス国営の宝くじ

Dr. Kate Baker氏

(UK Sport・パフォーマンスディレクター)

「イギリスチームのトレーニング設備にウィンドトンネルを加えられたことは、オリンンピック・パラリンピックに向けた大きな前進を意味しています。

トンネルでの実験でより洗練されたポジションを割り出し、ベロドロームやロードでの実践へ素早く移行することができます。世界をリードするGBCT*のサポート体制を、より示していくものとなるでしょう。

東京オリンピックやパリで開催された直近の世界選手権にて、イギリスチームが世界の自転車競技の最前線を走り続けていることを証明し、とても感動しました」

エド・クランシー

(イギリス中長距離・元選手)

「マンチェスターで開設された新ウィンドトンネルは素晴らしく、2024パリオリンピックやさらにその先の舞台で、イギリスチームのメダル獲得に確実に貢献するものとなるでしょう」

イギリス自転車競技連盟リリース(2022年10月20日)

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