東京オリンピックの自転車競技はまだまだ始まったばかり。男女とも激戦続きだったロードレースに続き、7月26日は静岡県・伊豆サイクルスポーツセンター内に作られた伊豆MTBコースにて、男子MTBが行われた。

激坂セクションやテクニカルなダウンヒルセクションなどがとことん詰め込まれた1周4.1kmのコースを周回で争われた。

優勝候補の落車

1周回目になんと優勝候補のマチュー・ファンデルプール(オランダ)が落車。集団から1分以上の差をつけられてしまい、途中までは懸命に追ったが、ラスト2周を残し、ピットでバイクを降りた。

38人の選ばれし選手たちの中で頂点に立ったのはオリンピックでのMTB競技初出場で、ロードレースではワールドチームのイネオスグラナディアズで走る21歳、トーマス・ピドコック。4周目に飛び出したまま独走で走りきり、優勝を果たした。

日本から出場した山本幸平は29位でフィニッシュ。自身4度目、そしてこれにて競技人生最後とするオリンピックを無事完走した。

東京オリンピック 男子MTB リザルト

1位 トーマス・ピドコック イギリス 1時間25分14秒
2位 マティアス・フルッキガー スイス +20秒
3位 ダヴィド・バレロ スペイン +34秒
29位 山本幸平 日本 +7分21秒

全リザルト(PDF)

Text : 滝沢佳奈子(サイクルスポーツ)

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