
男子オムニアム橋本英也は15位、女子オムニアム 梶原悠未が銀メダル獲得
橋本英也、初めてのオリンピックは15位
8月5日、東京オリンピック自転車トラック競技4日目。この日行われた男子オムニアムに日本代表の橋本英也が出場。
第1種目のスクラッチは距離10km、トラックを40周して先着を競う。残り20周を切ったあたりで強力な5人の逃げ集団が出来る。この集団が1周追い抜きに成功。5位までは1周追い抜きに成功した5人中の順位で決まり、6位以下を追い抜かれた集団の中で争うことになる。
橋本は追い抜かれた側、少しでも上の順位を取るために集団の前方に出て、最後のスプリントに勝負にかけた。橋本は先頭で最終周回に入ったものの2人に追い抜かれフィニッシュは3着。この前には集団の1周追い抜きに成功した5人がいるため、成績は8位となった。
2種目目のテンポレースでは、橋本は序盤から積極的に前に出て早い段階でのポイント獲得に動く。しかし、オランダのファンシップやフランスのトマなど他の強豪勢が橋本以上に積極的にポイント獲得に動き、なかなか橋本にチャンスが巡ってこない。結局、橋本が獲得できたポイントは、8回目のスプリント周回で取った1ポイントのみ。成績は16位。
3種目目のエリミネーションの残り12人となったスプリント周回、集団後方の内側で走らざるを得なくなった橋本は、フィニッシュライン手前で行き場を失い最後尾通過。エリミネートがコールされレースを終えた。橋本のこの種目の順位は12位。
最終種目であるポイントレース開始時の橋本は13位。スプリント周回で得られるポイントと、1周追い抜きで得られる20ポイントを積み重ねることが出来れば、メダル獲得とまではいかないまでも、順位は上げられる。
レースはポイント上位の3人や実力者たちが、メダルの色を巡ってポイントを取り合う緊迫感に満ちた戦いが繰り広げられたが、橋本は何度かこの戦いに参加するチャンスはあったもののことごとくそれを逃し、沈黙したままレースを終える結果となった。
5年越しの思いを込めて挑んだ橋本の初めてのオリンピックは、15位という成績で終わった。
梶原悠未が銀メダル獲得
梶原は2020年に行われた世界選手権で日本の女子として初の優勝を果たしており、このオリンピックでも優勝候補の1人にあげられていた。
梶原は最初の種目を2位とすると好調の波に乗り、2種目目を5位、3種目目を2位として暫定総合成績を、トップと2ポイント差の2位で最終種目を戦った。
結局梶原は逆転優勝こそならなかったものの、途中2ポイントを獲得して暫定2位を死守。また残り10周を切って落車アクシデントに見舞われながも最後まで走り抜き、銀メダル獲得となった。
出場選手からのメッセージ
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