現役候補生たちによるコメント
今回のオンライン説明会では4人の現役候補生も参加し、視聴者の質問に回答した。参加した候補生は以下4人:
- 木村佑来(技能試験合格)
- 犬伏湧也(適性試験合格)
- 山口真未(技能試験合格)
- 川路遥香(適性試験合格)
Q.養成所生活で楽しいことや辛いことは?
犬伏候補生:「楽しいことは、自由時間に仲間とみんなでテレビを観たり、ゆっくりすることですね。辛いことは、毎日6時半に起きることですが、慣れれば問題ないです」
山口候補生:「普段は女子の選手が身近にいないので、自転車について語り合えることも楽しいです。辛いことは自由時間が少ないことですが、夢のためなので頑張れます」
Q.自分の力になったと感じたトレーニングは?
木村候補生:「普段の練習では使わないような、重いギアを踏むことが力になりました。競走で活かせています」
川路候補生:「木村候補生と同じで、重いギアでのトレーニングがとても力になりました。(適性試験での入所なので)最初は自転車の上で力を出し切れませんでしたが、競走訓練でも最大ギアに近いギアが踏めるようになりました」
Q.自転車の知識が無くても訓練について行けますか?
犬伏候補生:「最初は慣れていなかったので辛かったですが、強い気持ちでついて行けるようになりました」
川路候補生:「最初は自転車の操作もできなかったです。パーツの名前なども最初はわかりませんでしたが、徐々に学科で覚えて慣れていきました」
養成所での詳しい生活については、More CADENCEで連載中の「Weekly JIK」から。
入所試験について
入所試験は2通り。「一般試験」と「特別選抜試験」だ。
さらに一般試験は2つに分かれており「技能試験」と「適性試験」がある。
「技能試験」は自転車競技経験者が対象であり、一次試験では200mと1000m(女子は500m)のタイムを測定。二次試験では身体検査や口頭試問(面接)、学科試験(SPIや作文など)の結果を元に、合否判定が行われる。
そして自転車競技未経験や他競技からの転向者が対象となるのが「適性試験」。こちらはタイム測定のない試験となる。一次試験では垂直跳び・背筋力・長座体前屈を測定。二次試験では技能試験と同様に身体検査や口頭試問に加えて固定式自転車による走行能力の測定(最大パワー・最大回転数・平均パワー)が行われる。
日本競輪選手養成所のYoutubeチャンネルでは、訓練の様子や試験の細かい項目を動画で観ることができる。
「特別選抜試験」はオリンピックや世界選手権を始めとする国際大会で成績を収めた者が対象。実技試験が免除となり、身体検査や口頭試問で合否判定が行われる。
入所試験の倍率は?
入所試験の倍率は、年々増加傾向にあり、技能試験の受験が多いとのこと。
入所試験の合格者の記録は、男子の場合1000m:1分9秒台/200m:11秒前半が合格ライン(年によって差はあり)。また適性試験でも最大パワー1800w以上が合格の目安となる。
女子の場合は500m:38秒台/200m:13秒前半。適性試験であれば最大パワーで950〜1000w以上が必要だろう。