試験への応募方法は?
入所試験の応募には、願書の提出が必要。
願書は最寄りのJKA事務所(品川・名古屋・大阪・高松・福岡)で受け取るか、日本競輪選手養成所公式ホームページからダウンロード。
願書を手に入れたら上記のJKA事務所、もしくは日本競輪選手養成所へ郵送で送れば、出願完了となる。
現役候補生による試験対策
Q.試験対策はどのようなことを行いましたか?
犬伏候補生:垂直跳びと背筋力で数字を出す必要があるので、下半身、背筋、瞬発力を高めるウェイトトレーニングを行いました。固定式自転車の練習は、地元のワットバイクが使用できる場所で週3-4回行ないました。ワットバイクに乗れる環境があるなら乗った方が良いです。
山口候補生:500mは思ったより短いので、スタートしてからすぐにトップスピードへ持っていくことがコツです。
Q.入所試験で難しかったことは?
山口候補生:回転が苦手で、試験は軽いギアだったので苦労しました。克服のために試験のギア(49×15)よりも軽いギアで回すトレーニングを行ないました。力のロスがないよう、上手く回すトレーニングが大事です。
川路候補生:適性試験だったので、ジムでパワーマックスのトレーニングを行いました。同じタイミングで一般企業に向けた就職活動も行っていたので、SPIの勉強もしました。問題集を解くのも必要だと思います。
質疑応答
説明会の最後には質疑応答タイムも。ここでは一部を紹介する。
Q.養成所での生活にかかる費用は?
食費や施設の使用料として、年間120〜130万円ほどかかります。しかし無利子で養成所の生活費を貸してくれる「貸費制度」がありますので、競輪選手デビュー後に賞金から返していくことができます。
Q.向かい風が苦手です。どのような対策がありますか?
木村候補生:なるべく上体を低くすると良いです。風の抵抗が極力少ないフォームを、練習で身につけるのが大事です。
山口候補生:一次試験ではなるべく空気抵抗の少ないジャージを着用し、0.1秒でも短くすることも大事だと思います。
Q.自主トレは行っていますか?
犬伏候補生:日頃の訓練で疲れているので自主トレはあまりしませんが、長時間もがく力をつけるトレーニングや、ウェイトトレーニングを行なっています。
川路候補生:レッグプレスや、バンクでどのラインを走行するかを意識したトレーニングをしています。
Q.ワットバイクとパワーマックスなら、どちらでトレーニングした方が良いですか?
犬伏候補生:二次試験で使われるのはワットバイクなので、ワットバイクをオススメします。まずは固定式自転車に慣れることが大事です。
Q.バンクでの遠心力に勝つためには?
木村候補生:慣れもありますが、上半身を鍛えることが大事です。
山口候補生:下半身を意識する人も多いですが、体幹トレーニングも意識すると良いと思います。
可能性は無限大
自転車競技経験がないとしても「適性試験」というチャンスが用意されている、競輪選手。自身の持つ可能性に挑戦してみてはいかがだろうか。